“Leather is / Diary1191
25.1.2024

Finish”

 

“なぜならこんな上質かつ頑丈なレザーは現代ではもう作れないし、これ以降の時代になると質は下がっていき80年代以降の革なんて基本〇〇(伏せますね)だし、上質なレザーに触れたかったらハイファッションカルチャーを選ばなくてはいけなくてそうなると物凄く予算が必要だし、ハイファッションとは言えいつの時代もここまでの頑丈さは無い。”

“そしてもうヴィンテージの世界でこの時代の上質で頑丈なレザーは出てこない、今あるだけなんだ。だからもうレザーは終わった(Leather is Finish)んだよ。”

 

New arrival,50-60s French Goverment Worker Leather Selection

 

そんな恐ろしい言葉は、かねてから例えばとある一着のフレンチプロダクトがあって100人中100人がそれをAと言ったりネット情報でもAと言っていたとしても彼がBと言うならば私はそれをBと思うくらいに信頼するどころか心の中で勝手に師と仰ぎ、彼が大きな石の指輪を付けている(しかも結婚指輪らしい)おかげで私も大きな石の指輪が欲しくなっちゃう(デコラティヴな装身具 / Diary747)(ちなみにまだ出逢えていません)ような素敵な熟練中の熟練コレクターの口から、上記のレザーたちを目の前に発されました。

 

 

もちろんヴィンテージカルチャーに長年属する人物、言ってしまえばヴィンテージ贔屓にならざるを得ない人物の個人的な解釈でありそもそもにおいて上質と頑丈の概念も人それぞれですし、私はこれらフレンチガバメントワーカーのレザーの質と頑丈さのポテンシャルがあまりにも“高過ぎる”だけでそれ以降の様々なカルチャーにも良いレザーは沢山あると思うし、それこそ90年代くらいまでのハイファッションやモードのレザーは現代に通じる繊細なレザーの上質さの中にデイリーウェアとして充分な強さを兼ね備えていると思いますし、80年代の〇〇なレザーが逆に良い逆に格好良いという意見も正しいと思いますが、心の師である彼がいう意見は決して不公平でも言い過ぎでもないと素直に思いました。そうか、レザーは終わったのか。

この話(見識)も今のレザードハマり、いやドドドハマりのきっかけであることは言うまでもありませんし、以降店頭で御客様と交流する際にも高い確率でその見識をお話させて頂いています(〇〇を伏せず)

 

皆様はどう思われますか、レザーは終わったと思われますか。いずれにせよ私が皆様に対して強く思うのは今お手元にお気に入りのレザーウェアがあったら是非とも一層大切に向き合ってください ということ。それがヴィンテージプロダクトであったら特に特に。

私も手元にあるヴィンテージレザーウェアはフレンチプロダクトではありませんが上記たちと同じく60年代で同じくラムレザーでして長年相棒のような存在で向き合い続けたこともあってしっかりとした着用感なのですが、レザーの風合いというか育ち方が尋常じゃありません。本当に化け物のような格好良さに仕上がってくれているからこそ心の師が言う上質と頑丈さの両立がスッと胸に入ってきたのだと思います。

 

 

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