ツイードテーラードジャケットところによりトレンチコート。古き良き一族時代のクリエイションでありながら近年の同社をしとどに彷彿とさせる混合デザイン性、これだけで当時のGucciがいかに栄華を極めていたかが伺えます。フラップ付きのポケットもまたトレンチらしいタフさを醸し出していて、良いね。
80年代のValentino Jeans。本当にこの時代のクリエイション(特にアウター系統)はハイセンスかつハイクオリティかつ独善的で最高に痺れます。アメリカンカルチャー特有のタフギア設計の濃い部分を丁寧に再構築したモードらしいベクトルなうえで、44サイズ表記にも関わらずXLは余裕であるという特に大胆なオーヴァーサイズのデザインシルエットを取り入れた特に意欲的な個体。ダック生地の中でも軽めなアーミーダックの採用と襟だけピッグスキン、そして洒落たライニング。もう一度言いますが、最高に痺れます。
こちらも表面はさっぱりかつタフなコットンですがフェイクファーライニングによりしっかりと防寒性を獲得した猛烈MyブームのダッフルコートSTYLEな一着。ドルチェさんとガッバーナさんによる40sマフィアの世界観を軸としたよりクラッシックかつハイクオリティな90sクリエイションです。
弊店がこれまでにほとんど御提案してこなかったし私自身も経験値ゼロなフリース、まさか総柄でヴェロアドッキングでファイヤーマンフックに惚れるとは思いませんでした。80年代イタリアのアノニマスクリエイション、感性ビンビン尖り過ぎ鋭過ぎです。素晴らしい。
テーラードジャケットの設計と構築なのですが私はこれをニットプロダクトと捉えています。一応組成としてはツイードなのでしょうか、しかしながら流石の抜群に柔らかく軽い織りによって綺麗なドレープと落ち感が楽しめ、テーラードジャケット特有の(それが魅力でもあります)かっちりとしたドレス感は良い意味で皆無。ミッソーニ夫妻だからこそ産み出せる芸術的なカラーリングも相まって文句無しに粋な“ファッションジャケット”に仕上がっています。秀逸なバランスと成り立ち、本当に見事です。
ラベルに刻まれたSAHARA SUNSET、DURHAM(アメリカの地名)、PARIS 1900(パリで万国博覧会が開かれた年号)、CHICAGO 1893(シカゴで万国博覧会が開かれた年号)の文字たち。何、これ?南イタリアの僻地で出逢った大々々好きなLevis-styleかつレザージャケットという個人的なツボ(フェチズム)に刺さりまくる一着は、謎が謎を呼ぶアノニマスクリエイションでした。調べたらDURHAMにChesterfieldというラボがあるのですが、ここに記されたChesterfieldはイギリスではなくそこを指すのでしょうか。何、それ?胸元とヨークに正々堂々刺繍されたChesterfield Legendは通常であればブランドロゴドンなのですが謎が謎を呼び過ぎて逆にアイキャッチにならないのもまた良いし、イエローのスエードレザーなんて堪らないしレザーの質も良いしシルエットバランスも綺麗だし。滅茶苦茶良いですこれ。
New arrival,様々
個人的にカオスな様々新作になってくれて嬉しいです。
SURR 福留
△