買付の旅2022 / Diary1063
8.7.2022

先週、先々週と臨時の店舗お休みを頂きまして、もしその日に御来店予定の方おられましたら御迷惑をお掛け致しました。買付の旅より先日帰国です。

 

2020年3月以来、この日付ははっきりと覚えています。同2月末、私はパリにいてイタリアの上に入国して下までグルリと移動する予定だったのですが、フライト2日前にパリでコレクターが”そういえばニュースでベネツィアの街そのものが感染症対策で隔離されたけど、大丈夫?”と教えてくれ、少し早ければベネツィアに閉じ込められていたかもしれない と冷や汗をかきながら急遽スケジュールを変更したこともはっきりと覚えています。そしてパリから日本に帰国する際に現地の知人が“余裕余裕、すぐに収まるっしょ”と言っていたことも覚えています。結局2年と3ヶ月かかったかぁ。弊社は買付の旅に行きたい気持ち,行けないもどかしさとスタッフ全員の健康状態を天秤にかけた結果後者を選び、これまで買付の旅をストップしていたんです。

 

弊店の品々は店頭などでも述べさせて頂いている通り、世界中に点在する各分野のファッションスペシャリスト及びコレクターの善意及び協力によって成立してきたのですが、2年ぶりに会う彼ら彼女らは変わらずにエナジーフルでピースフルで本当に嬉しかった。住まいを都心部から郊外に移して別荘生活をしているあの人、ヒアルロン酸の注入で一層若々しく元気いっぱいなあの人、新たにお店を出してこれまで以上に自身の世界観を濃く発揮しているあの人、これまでのラインナップを精査してコレクション内容はミュージアムそのものとなったあの人、子供たちがちょうど全員出かけるから約20年ぶりに奥さんと二人っきりで何したら良いか分からないと言うあの人などなどに会えた時、頑張って運営を続けて来れて本当に良かったと,御愛顧くださる皆様方のお陰だと改めて強く想いました。あの感情ははっきりと忘れないでしょう。

 

私にとって待望の再開でしたから様々思いを巡らせてから15時間のフライト(今の世界情勢的に飛べない空域があったため従来のプラス3時間。これは効きました)を経て降り立ったのですが、悪い意味合いではなく特段何も無かったです。もう少し想いを馳せたり何かを感じたりするのかなーなんて思っていたのですが、着いて動いて動いて考えて考えて動いて動いて考えての繰り返しで、旅順が運営ルーティーンであった頃のムードに即戻れまして、それはそれでなるほどーってなもんでLIVEでしか味わえない生の感覚の一つとしてエンジョイしました。あと日本にいる時考えていたこと,こういうのに出逢いたいやセレクションしたいなどが完全にリセットされましたね。あれこそLIVEの感情、考えさせられました。

 

そういえばいつもはMYメインカメラを首から下げて道中気の向くまま適当に撮りながら移動するのですが、なんとなくお馴染みになっているその行為を一回リセットしてみたら、それはそれで新鮮でした。もちろんスマホカメラで気が向いたら撮ったりもしたんですが、全然チャンネルが違くてビックリ。端的に言えば極めてドライな感じで、同行したCHIRICOディレクターの鈴木が一度だけ滞在先でスパゲッティーを作ってくれたんですがその時くらいでしょうか、撮ろうとして撮ったのは。とっても美味しかったですよ上のスパゲッティー。1ミクロンでも興味有られる方は是非CHIRICOにてレシピを聞いてくださいね。

 

 

 

 

ということで明日より状況と準備が整った品々を順次御披露目させて頂きます。まず何からにしようか猛烈に悩んだのですが、今回のスケジュールで一番最初にテンションがトップギアになった(旅順では基本的に何度もテンションがトップギアになるんです)アンティークファインジュエリーから封切らせて頂こうと思います。

 

2017年春の初御披露目以降御世話になっているパーソナルコレクターのマダムに譲って頂いた品々。今回は初めて娘さんとお孫さんに合わせてもらったのですが、もう少しで英国在住者になるところでした。そしたらSURRもin Englandですね。

 

New arrival,Antique fine jewelry collection.

年代分布は1790年代から1990年代。どうぞ宜しく御願い致します。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

Copyright © SURR All Rights Reserved