装いの四季 / Diary671
13.2.2019

時にゆっくりと時にめまぐるしく移ろいゆく諸々ですが、旅から戻ってきたら嗜好品が 460 円から 500 円に変化していたり、馴染みの歩道橋降り口が無くなっていたり、古き良き書店と近くの川が商業施設に変化していたりと特に世間と街の変化には驚かされるもので、老舗百貨店の改装や消え去る公園や新たな建造物などを目にしますと 10 年ほど前に通っていた呑み屋で常連さんが “ 先々渋谷駅一帯に巨大な地下空間ができて、地上を歩かなくなるらしい ” と予言していたことと “ まさか~ ” と反論した私の愚かな赤ら顔を想い出すものの、世間や街の変化に対して私は良い印象も悪い印象もございませんで、単純に “ おっ変わっていっているな~ ” や “ この重機格好良いな~ ” や “ 寒い中お疲れ様です ” と想うくらいで基本的には頭の中では柔和な時間が流れております。泰然自若。

皆様方には様々な区分や方向性で 好きな装い があることと想います。それを仮に移ろいゆく “ 装いの四季 ” と呼ぶとしたら私は A な気分 → B な気分 → C な気分 → C+A な気分 → B+C な気分 → D な気分 →→→ と春夏秋冬の四季よろしく心の期と機に応じて主軸が変遷を遂げて 1 年を過ごすことが続いているのですが、年々それら装いの四季におけるそれぞれの特色が色濃くなり、差異の濃淡が明確になっておりまして、その中でも特に存在感を強めているのが研ぎ澄ませた装い, 小林の言葉を借りるとヘヴィーデューティーな装いでして、私は好みになったらそれだけを着ることに一切抵抗がないうえに、例えば瞬間的に写真を撮りたくなったら道路の上でも厠の中でも寝っ転がってしまう非社会的社会人ですので、結果的に着倒すに相応しい研ぎ澄ませた装いの優位性が高くなる生活を今現在過ごしているのですが、それは弊店で申し上げるところのいわゆる Work や Military に限らずテーラードジャケットでも同じくですので、仮に呑み屋の厠でスーツを着た人が寝っ転がってカメラを構えていたら私, もしくは泥酔したカメラ好き, もしくは泥酔した私かと想いますのでどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

世間と街の変化を眺めながら時に呑み屋で酩酊しつつ泰然自若に過ごすうちにまたも時節の節目が近づいてまいりました。弊店は誰に言われたでもなく頼まれたでもなく、節目ごとに新たな題目を設けて象徴となる物質を御用意しており、それは直近でいうところの “ イタリアの風 ” であったり100年前の秤だったりしまして、新たな題目に想いを馳せることも象徴物との出逢いを模索することも自然におこなえるかつ愉しい時間なのですが、昨年頃その行為に “ こだわっている ” もしくは “ 捉われている自分 ” に対して違和感を覚えるようになりましたので、今後その行為を 必ず行うことにこだわる という考えに捉われることを止めさせて頂こうと想います。が、題目があれば設けますし象徴物に出逢えればそれを据えますので弊店としての在り方と空間は結果的に変わらないことになると想いますが、捉われることに捉われることを止めたという毒にも薬にもならない私の考えを綴らせて頂きました。毎度の駄文を心より御詫び申しあげます。

 

 

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