2019ss Pre Collection 【Vintage Hermes】 / Diary670
8.2.2019

 

 

 

同じようにAFP BB NEWSの取材で「男性のワードローブで欠かせないアイテムを2つ選ぶなら」という質問に対してヴェロニク女史はこう答えました。 “ 美しいネイビーのフランネルのジャケットとレザーのものなら何でも ” 

 

 

 

 

 

メゾンフィールド各社において丁寧に選ばれる 材料 を根拠に出典先を割り出す御家芸はそう容易いものでは御座いませんし雅やかな佇まいやハウスイメージに見合う数字を決して裏切らない 材質 というのは最前線で保たれなければならない基本的設定と憶いますが、仮にメゾンフィールド各社において丁寧に選ばれる 材料 を根拠に出典先を割り出す御家芸が成功される唯一例を挙げるならばFrance Hermes社で精選されるまさに 皮革 ではありませんか。弊店における同社最古のご提案であった1930年代のカーフを拡大鏡を駆使し検分を行わせて頂いた際に 時代 という要素を敢えて大袈裟にポジションさせたところで其の他一切の引けを取らない勇ましさや艶かしさを事実確認した瞬間から馬具と皮革製品から息づく同社への理解と今まで漠然と抱いてきた “Hermes社の皮革製品は良い” が決定的なものへ相成りましたが通常、道具として認められる鞄や財布やベルト等の使用頻度ないし使用時間によるポテンシャルの低下との付き合いは不可避で御座いますし例えば其れ等の道具が謂わずもがな 皮革 であるならば材質を最高維持し続ける御付き合いの仕方など保存環境が優れたところで休ませる事と使用頻度を抑える試みに落ち着くのが世間一般的な其れでありますが約90年近く経過している材料ないし材質つまりは 革質 のポテンシャルが最高維持されている明確点にケアリングという5文字では決して説明がつかない根拠点として “明らかに使われていた” 面構えが純然たる道具として能力を維持し続ける上、材質までも潤いを保ち続けるFrance Hermes社で精選された 皮革 に何かの本質を視ました。わたくしの中でもとても大きな信頼がより硬さを帯び、より強固な信用を得ることができた次第です。

 

 

 

 

 

“小脇に抱える” 後継型として製作発表された本作Quirusは “小脇にも抱えられる” 小型設計にて永い歳月愛されている傑作中の傑作で御座いますが1950年代、ミッドセンチュリー製作の事実個体との御縁を結べるとはわたくしも人生捨てたもんじゃないと想いに運べました。かたや、当時の材料ないし材質つまり革質は “当時” が最も素晴らしいと世界中の知識者達が口を揃える発信に共鳴はしないものの(過去も現在も素晴らしいと想いますので)明らかにカーフの属性が異なる材質感取および皮下深くまで潤う瑞々しさ並びに驚異的なキメの細やかさは疑いの仕様もなく、あるいは手入れが行き届いた推測点のみでは解決に至らない強烈な肉感がこのように70年経過してもなお証明されるHermes社の皮革製品は “物持ちが良い” と囁かれる世間一般論も同様に、同社,伝家の宝刀を芯の芯まで太刀浴びた感動という名の傷はあまりにも,あまりにも深いものでした。どうぞ御手に取って掴んで御手荷物を入れてみて下さい。この純然無垢な道具を【Hermes】と謂わずして何と呼びましょう。

 

 

 

 

 


late50s Hermes leather bag model “Quirus”

 

 

 

 

2019ss Pre collection
【Vintage Hermes】
2/9 (土)12:00〜

明日より一挙御披露目とさせて頂きます。
大寒波にて雪の恐れも御座いますので、皆様呉々も御気をつけ下さい。
ご来店を心より御待ち申し上げております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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