Newarrival1012 / Diary603
12.10.2018

 

 

 

ここ半年程、写真多めの構成と我慢できない性分のうえ、センテンスも加わるもんですからボリュームがとんでもないことになっている事に対しては見て見ぬ振り。本日もまた例によって。我慢できなければ。とはいえ暖冬の今年はゆっくりと参ります。明日よりまた宜しくお願い致します。

Newarrival 80s Yves Saint Laurent tweed tailored jacket

 



Newarrival 50s French work herringbone smock coat for “ Butcher’s ”

 




Newarrival 80s Paolo Gucci silk hood jacket “ Ruby red ”

 





Newarrival 90s Italy chesterfield coat fabric from Loro Piana

 


数ヶ月前に極少数ひっそり御披露目させて頂いたファインジュエリー初区分 “Platinum” 。ホワイトトーン=銀色を具有する金属故に “白金” と呼ばれる天然無垢の其れで御座います。今シーズンはもう出逢いが御座いませんで、本作のみの完結的なエントリーとさせて頂きます故、純然たる白金とビスポークアプローチ、抑制的なカッティング、ブラックダイヤの求心力、其の見事な紳士性を少しばかりでも御感取頂けましたら。(福留が尋常ならぬ驚異的熱量を注いでいる個体ですので、いずれ彼からDiaryのエントリーがあるかもしれませんし、ないかもしれません。)

 


Newarrival 1950s British platinum & black,White diamond bespoke ring

 



Newarrival 90s Hermes nubuck vamp loafers “ smoke blue ”

 


antique / bespoke(=tailored)の世界で、ましてやコートという区分で、コスチュームにならず純然たる外套として向き合える,見事なフィッティングプロポーションを備える個体との出逢い、そのうえお身体に合おうものなら、ひとりの漢の人生においてはこの上ない喜びであり、豊かな出来事であり、至極幸福な事柄で御座います。さらに謂うと、この区分では、その感動というのはこの先2度訪れるものでは御座いませんで、奇しくも苦しくも本作がわたくしにとっての其れで御座いました。裏地を視まして卒倒するのを踏みとどまり、袖を通せばこのまま帰ってやろうかと魔が差しそうになり、豊かな出来事どころか汚い心で胸が充足する始末。集合的な4つ釦、神経質な胸フラップ、コンパクトな襟型、そのうえ過去エントリーの数着中でも触れた事がないエレガントな織り,生地の話を始めると下のエントリーまで夜が明けてしまいますので、この辺りで。

 


Newarrival early1900s British bespoke horse riding tailored coat

 




Newarrival 40s US private horse hide leather jacket

 




手作業の工程数、素材、アプローチング、総合的に精察し、疑いの余地はなく、随一でしょう。
議論、討議、検討の末、弊店空間において御披露目へと至った本作は、詳細を突き詰めると終結しない,筆舌尽くし難い個体である事、昨年辺りエントリーした90s Jean Paul Gaultierと並び、ウェストコートにおいては間違いなく傑作であり極品で御座います。あまりにも上質な木綿のみの組成というので、季節外に置かせて頂いているそれらを愛するわたくしとしては決して見逃せない心持ちと、大切に着用をさせて頂き、大切にシャッターを切らせて頂きました。いつも通り冴えないカットですが、気持ちが違います。

 


Newarrival 90s Dries Van Noten cotton waistcoat

 

 

何卒、御賢察の程を。

 

 

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