様々紡がれ様々品質が存在するニット。
クオリティがそのままフェイスに直結しやすいがゆえに、
良い意味でごまかしが効かない素直なアイテムだからこそ、
セレクトは重要です。
上質が全て。では勿論ありませんが良質であるにこした事はありませんので。
Made in Scotland の “ プレーン ” という言葉が何より何より似合う
実直好青年的なカーディガン。
爽やかなウールにはさりげない織りの秀逸さ、
ぴったり真ん中細見なシルエット、
プレーンに潜められた各所の丁寧な作り。
良い意味で “ 無記名 ” なアイテムだからこそ、選別が非常に難しく
そういった一品はシーズンを思い返すと最も活躍していたりするものでして。
歴史上、様々なスタイルが存在する英国製ニット。
その伝統性を引き継ぎながらも現代流にモデファイした 90s の一着は
結果、現代のモードに極めて近しい立体感を保有していました。
編集と打ち出しによって印象が180°変わる、良し悪しの境界線に有るアイテムは
“ 良し ” にピッタリとはまった時、圧倒的な求心力を得るものでして。
紳士服の基礎と独自の概念を混ぜ合わせるドリス・ヴァン・ノッテンには
なかなかどうして隙がなく、ニットもご存じの通り高い評価を獲得しています。
織りの世界においても、彼の感性は遺憾無く発揮され、
各所に細やか散りばめられた “ 伝統 ” と “ デザイン ” のミクスチャー、
引き続き気持ち良くて仕方ありません。
フォルムの着地点も見事でしてね。
数ある新入荷の中から、まずご覧頂きたい3着でした。
ニットもやはり、着用者によって印象を変えてくれるアイテムですので
その万別な千差っぷりを、是非存分に。
SURR by LAILA 福留
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