この1着をご紹介させて頂くにあたり、時に自然光を浴びせ、時に暗闇に浮かばせ、実際にあらゆる角度から撮影を試みました。文章というのも的確に、適当に、要を得た構成というのを前頭に挑みました。しかしながら今現在のわたくしの技量やら技巧やら技術力やら表現力やらでは、この洋服の常軌を逸した魅力を、表面的に備わる美しさを、内包されている資質を、真っ直ぐで力強い事実を、1ミクロンも逃さず完璧に証明するには “ 未だ未だ力及ばず ” で御座いまして、それはおそらく、私自身この洋服に対する愛情が異常であるということを私自身が誰よりも理解している事、そしてその理解や愛情は常に飽和点に達し、理性や合理性とは程遠く、動物的で感情的でもはや盲目的な種類の愛情である事、その爆発的な性質が、 “ 未だ未だ力及ばず ” に直結する要因の大部分であり、別の視点から分析しましても、マグマのように湧き上がる熱量を抑制し、自身が納得する写真を撮る,文章を書き上げる,圧倒的で人間的な深さが足りない、という結論にも結びつきました。
いずれにしましても、私事にて誠に勝手な内容の上、まったくもってお恥ずかしい話。いつも足を御運び下さっている皆様に対して失礼に値する結果でもあると、悔恨の念に尽きる想いであります。
しかしながらこの洋服、素晴らしきマックコートをご紹介せずにはいられない想い、そして概念的やら抽象性をもってお伝えする洋服ではなく、実際的に備わる能力を端的にお伝えする必要が御座いますので、この度は【 online 】に同時掲載させていただく形をとらせて頂きました。クレジットより、該当ページに飛んで頂けますので、お時間叶いましたら是非ご覧下さい。ともあれ、人間的な深さとはいささか難しい問題のように思います。福留は酒の席で「もっと狂ったほうがいい」と狂ったように言っておりましたが、同刻、向かいはLAILA VINTAGEのマネージャーを務める宮本からは「自分らしくあればいい」と経験豊かであろう両者から対極の助言を受けまして、なんとも混乱の道中に在ります。と、これ以上本文を、私の毎日日記と化すわけにはまいりませんので、 日々精進 ということで、より誠実さと、「何事も実直に」を引き続きのテーマとし、精一杯努めてまいりますので、今後とも叱咤激励の程を、何卒宜しくお願い申し上げます。
early90s Barbour ventile cotton mac coat model “ The Endurance ” fablic from Thomas Mason
SURR by LAILA 小林
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