新作その2 / Diary1014
22.10.2021

新たに知り合った男性が無類の菓子好きで、年々食べる機会と気分が減っており甘いものは特に縁遠くなっている私にとって新鮮なNEW WAVEだったのですが、“甘いお菓子を食べたら塩っぱいお菓子も食べたくなるので、2つで1セットじゃないですか。”と当然のごたる常識のごたる体で話し始めたので、印象や認識は人によって異なるなと改めて強く思ったその瞬間。引き続き私の御提案や御推奨は私という極小世界のものであると御認識頂いたうえで、貴方様の印と認識にて捉えて頂けますようお願い申しあげます。
いやはや、2つで1セットじゃないですかと言った時の彼のテンションが忘れられません。北の反対は南じゃないですか、冬は寒いじゃないですか、そんなテンションでした。今度気が向いたら甘いお菓子と塩っぱいお菓子を2つで1セットとして買ってみます。

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

 

 


親愛というか敬愛というか、尊敬の対象です。Carol Christian Poell 氏。一着の服として向き合った時にまず捉えきれないので疑問に思い、その意図に気付いて驚愕し、それがスタイル性に与える影響に感嘆し、モードデザインとしてプロダクトとしてスタイルベクトルとしての真摯さに感動します。感動させてくれる服。本当に尊い。

 

 



良い意味で“THE”なムード。見ていて気持ち良いですね。
 

 



私は変なところでA型気質が出てしまいまして、例えば床平行や正中線などの正確性を求めてしまうので、その意味でこの一着は滅茶苦茶苦手です。フロントボタンの位置が正中線から向かって右側にズレた位置がプロダクトとしての正確な中央。なんですかそれ。それ以外にも色々とやばい2005年のクリエイション。

 

 



この一着で私の中のスポーツジャケットの概念が崩されました。いやはやまいった。スクラップアンドビルドですね。そもそもスポーツジャケットの形ですが骨格は完全かつ厳格なテーラードジャケットですので、騙されちゃいけませんぜ皆さん。1997年のクリエイション。

 

 

 

 

 



クラシックを軸足に、各所注がれるモードの解釈。ビッグメゾン Christian Dior らしい骨太で肉厚な存在感と説得力。Pure woolの着脱式ライナー及びカラーライナーが完備した喜ばしきデッドストックピースです。どうぞ貴方様が“始め”てくださいませ。

 

 



これは超セクシー。モードの世界を牽引していた Pierre Cardin 絶頂期のセブンティーズクリエイション。生地がシャツのごとし軽さですので、時期に応じて適宜インナーを御精査くださいませ。

 

 



貴方、なにもの?生地感風合い空気感的におおよそ50年代前後と推測されます。これだからアノニマスはたまりません。

 

 



樹脂系の素材を織り込んだ防水コットン、曲線美による華麗なオーヴァーサイズ、プリミティヴかつ自然体にエレガントなワークスタイル、ダブルジップの機能性、着脱式ライナーベストの着脱ボタンをデザインとして活用する感性、そしてそのライナーベストはなんと、、、!!!!
アルマーニ氏とヴェロニク女史が修行した敬愛なる Cerruti クリエイション。猛烈に“良い服”。

 

 

 

 

 




From 1993AW runway

 

 

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