来期に関して / Diary672
14.2.2019

【駄文】の定義とは幾つか存在するのだろうと思いました。例えばそう「想い気ままに書く文章」とか「自由意思による筆の運び」とか、タッタっと調べてみましたら「くだらない文章」しか出てきませんで少し笑いました。くだらない文章を書こうと精神エネルギーを注入するものでは当然御座いませんが、弊店のDiary(世間一般的に謂うBLOG)というのは想い気ままに書かせて頂いているうえ専ら、自由意志による筆の運びで御座いますもので、と、なればわたくしが思っていたところの【駄文】という事で本日を迎えることが出来ましたら貰えもしないチョッコレイトこと世間一般的に謂うバレンタインデイを忘れる事が出来るかもしれませんし、そもそもくだらない文章の提供にならねば宜しいと心より,切に願いながらも結局のところ、わたくしが思わないところの【駄文】に成りかねませんので恐縮の至り。

 

 

これまた私的内容にて恐れ入りますが何事にも 完全な成熟 を好むわたくしは、ロールプレイングゲームは石の上でじっくり参りますし、ビール→ビール→ビール→ビール→ビール→焼酎お湯割り→焼酎お湯割りはティプシィコンディションという名の完全な成熟で御座いますし、あるいはだんだん足に筋肉がつき、健康的に焼け、精悍になるように、物理的幸福へ向かう成熟 とでも謂いましょうか 成熟への追求 とも捉えましょうか【熟して適当な時期に達する】事への欲を常温に保って参りまして、完全な成熟を手に入れるまでの運びは必ずしも快調である必要はなく、そして物理的にも精神的にも完全な成熟に達したと憶う “さらに先” が御座いますもので、つまりは 過程 を愛してやまず、ビール→ビール→ビール辺りで未だ熟していない幸福を感じ、主人公LV38くらいで喜びを感じ、完全な成熟へ直と向かう運びに、浅くも深くも哲の学がある気が致しております。

 

謂わずもがな成熟過程論を当て嵌めているマテリアルに【服飾】が御座いまして、衣食住の先頭に落ち着く衣に半ば強引 成長 を求め、完全な成熟へと太いベクトルを向けさせるわたくしもサディストであり耐え得る喜びとマゾヒストで御座いますが(松本人志の放送局で松本人志が唱えておりました、それぞれは裏表であると)ところでいつの日か道具のお話をさせて頂いた記憶も御座いまして「壊して、直して、使う」理論を大切にさせては頂いておりまして、通常道具の運命となれば「使って、壊す」が正論であり宿命ですし「壊す美学」に基づく其れで御座いますが、「直して、使う」貧乏性も道具の完全な成熟を手に入れるために必要な行いであり、人様の前に堂々と向けれる事柄では御座いませんがそう【完全な成熟】を手に入れるために必要な行いだとわたくしは憶いまして【完全な成熟】へ向かう大切な運びであるように強く想いまして、衣食住の先頭に落ち着く衣にさえ、道具の私的理論と在り方を期待するわたくしもサディストであり耐え得る喜びとマゾヒストで御座いますが、以上の熱い想いを受け止めてもらうには基本的設定が【タフ】でなければならず、生地であるか、組成であるか、縫い方であるか、フィッティングであるか、ときにウール×モヘヤで御座いますし、ときにシルクでありますし、ときに木綿で御座いますが、精力的であり強靭的であり総じて【タフ】である強さを有するは「壊せる、直せる、使える」ポテンシャルが備わるかどうかの唯唯一点。
 
約11年付き添わせている片割れも、壊して、直して、使っておりますが未だ未だ完全な成熟に辿り着く気配すら無く、これも私的感覚にて誠に恐れ入りますが本文において登場させている完全な成熟とは専ら「壊して、直らなかった」時に表出される美しさだろうと想えてならず、永い歳月をもって御付き合いをしてきた片割れが20年後に完全な成熟に近づいたところで “さらに先” が御座いますもので、壊して、直せなかった哀しみと哀しみから滲み出る美しさこそ完全な成熟ではあるまいかと物思いに耽る本日バレンタインデイ、20代後半、社会的経験値も一般的経験値も男性的経験値も何もかも足りぬ足りぬの只今ですので、じっくり、じっくり御付き合いをして参ろうと改めまして時節の題目、大辞林第三版「酷使に耐えるさま。耐久性のあること」を意味する言葉であり、弊店オープンより大切に使用させて頂いてきた事柄で御座います。解釈によってはファッション・モードから遠い性質でありますし、時流形成のシーズン・ファッションにそぐわない性質と解りながら、ミリタリー/ワークの凄味に立ち返り、メゾンのデューティー×エレガンスに舌鼓を打ち、紳士服の無垢な美しさを学び、ただただ純粋にお洋服を大切に御付き合い頂きたい想いを乗せまして、

 

 

 


 

 
2019 S/S 題目【Heavy-Duty】

 

整いますまで、しばし御待ち頂きますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

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