Silversmith / Diary021
18.7.2014
シルバースミスとは銀細工職人を示すのですが、
“ 月光のような美しさ ” とデンマーク・シルバーにこだわり続けたジョージ・ジェンセンは
そう形容される事が多いです。
そんな作品達は、何度向き合っても底が計り知れません。
手にした時の質感、銀の輝き、フォルムの繋がり、
どれもが奥深く心を揺さぶります。
世界中には『力』を秘めたファッションアイテムが数多く存在しますが、
ジョージ・ジェンセンもその一つである事は確実。
そして経験上、それらの底力は写真に収めきれない事を知っています。
何度シャッターを切っても切っても100%満足ゆくカットは撮れず
その魅力はピクセルの限界値を楽に越えてくるのです。
向き合う必要のないツールが増える一方ですが、結局は対話に勝るものはないと思っているタイプですので
それはそれで良いと思っている反面、どうやったら魅力をしっかりお伝えできるかを考える毎日。
「この300年間で最も偉大なシルバースミス」
1935年に彼がこの世を去った時、NYヘラルドトリビューン紙に載せられた一言は、
簡潔かつ色濃くジョージ・ジェンセンの魅力を表現しています。
私も頑張らねば。
SURR by LAILA 福留
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