来期に関して – 前編 : 思考の先 / Diary360
15.2.2017

 

2014年の4月に設立した SURR は現在までに 6 のシーズンを過ごしてまいりました。約 3 年間という時を経た今、母体である旧 LAILA 時代から数えると 14 年という時を経た今は、ヴィンテージという要素が置かれている環境、ある種の社会的な立場も変わっていることを、お客様と接させて頂いていて特に、強く強く感じます。
それにはやはりファッションにおける時流と、一種の社会的な時流と、そしてそれ以外の様々が絡み合っているのでしょうが、やはりヴィンテージという要素がそれらにおいて強まっている気配と空気を、実感的に感覚的に思います。そのことは純粋にヴィンテージを愛して楽しむ私としては、やはり素直に嬉しいです。日々がゆっくりと、表参道という街から切り離されているかのように驚くほどゆっくりと時間が過ぎる SURR ですが、例えば空に向かって声を放った時に、以前よりも多くの人々が応えてくれているかのような、そんな心に染みわたる嬉しさを抱きます。

そのように自身が想う “ 今のヴィンテージ ” に立ち返ったある日のロンドンの夜更けにおいて、嬉しく喜ばしい気持ちと同時に頭によぎったのはもちろん SURR のことなのですが、その思考の先に極めて重要な議題がありました。設立から一貫して続けてきたなにがしは様々にございまして、端的に簡潔に申し上げますと “ 上質で尊敬すべきヴィンテージという存在を、それに相応しい編集で皆様にご覧頂く ” ということなのですが、今のヴィンテージがそのような環境であれば、そのような環境だからこそ、自身が据えた “ SURR の軸 ”をより真っ直ぐに伝えなくてはいけない。何かの拍子で軸がずれ、意義が濁ってしまうことは、今のヴィンテージにおいて決定的に致命的な何かなのではないか、という一種の大いなる危機感でした。

 

 

SDIM1341

 

 

来期に関して – 後編 : やりたくてたまらない に続く。

 

 

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