合同企画1_Style_一枚画像 / Diary349
17.1.2017

これより、小林店長
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SURR by LAILAに携わる2人の男は、年齢、身長、体重は勿論、嗜好する音楽、映画、スーツのフィッティング、愛用するカメラ、好みの女性、愛飲のウイスキー、シガレット、生活環境、過ごしてきた地域は当然にも違い、閉店後渋谷方面への帰路すら相違がございます。(因に福留は、日々の帰路について都度ルートを変えているそう。)
今回この合同企画なるものが実現するにあたっては、奇遇にもお互いが同じ頃合いに同じ事を思っていたことにより成立したエントリー。ある種“らしくない”企画でありながらも、弊店は横軸も縦軸も広域なヴィンテージ専門店でございますため、これは贅沢な内容かなとも思いまして、またフラットな目線からも相違する2人の男が皆様にお披露目する“Style”というエディットを、御愉しみ頂けましたら。3日続けてのエントリーとなりますので、少しばかりの御付き合いの程を宜しくお願い申し上げます。
 
第一稿は、royal navy , aircraft carrier crew’s trousersを軸に捉えたスタイリング。
数ある中で何故この1着かと問われましたら、やはりヴィンテージ専門店、“ミリタリー”の選択は必然でしょうか。
前置きが長くなるので早速わたくしから。

 

 

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今回初の試みでありながら、お互いコーディネートを考えてきた、という素振りは失礼ながら御座いませんでして、“即興”とまではいかずとも頭で考えるより心が感じるままにという綺麗なセンテンスを、一応布石として置かせて頂きます。スモックトラウザーを主軸に、という際、例えば寒いのでフィット感のあるカシミアのニットに、例えば出掛ける目的が街へ繰り出す、でしたら、例えばいつものディナージャケットを、くらいのテンションで。発色の宜しいカシミアのピンクとスモックトラウザーのネイビーとの対色比が美しいから、というわけでもなく、アクリルのイエローでも、ウールのネイビーでも、春先ならばグレーのコットンスウェットでも、成立はすることでしょう。そしていつものGUCCIのピットローファーに肌身離さず付けているシェーヌダンクルのブレスレット。例えば素敵な女性とディナー、となるものならニットをインして頂ければ其れだけで。例えばひとりでラーメンとなるものなら、そうですね、携帯を開き、友人を呼びましょう。そしてスタイリングの裏付けに参ります。お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、圧倒的な耐水性を誇りヘビーデューティーさを兼ね備えたベンタイルトラウザー、反してそこに極上な程にシルクで仕立てられたディナージャケットを羽織るというスタイリング上アバンギャルドこの上ない“ヤバさ”を感じて頂きたく思うと同時に、当時は理に叶うものが多いミリタリーピースですが、あくまで生活レベルに落とし込み、そこの“ヤバさ”を愉しむのもまたファッションの醍醐味。例えば雨が降ってきたらどうするのか、そうですね、出掛ける前に天気予報をご覧ください。
“日常とファッションとは常に密接である”ことをこの場を借りて主張させて頂きます。個人の意図嗜好が最も身近に昇華されるスタイリングは“例えば”の延長ですので。
 
さて、福留の1枚が楽しみです。

 

 

Trouser : 60s British royal navy , aircraft carrier crew’s

Jacket : 90s Gucci by Tomford
Knit : 90s French

 

 

SURR by LAILA 小林

03-5468-5966
[email protected]
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これより、福留
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まず初めに。
今までに行ったことがなく、一種の実験的要素を含む合同企画。第一回目である今回は文字に関しても実験性を付与させて頂きたいと思います。今までに用いていない表現や単語が出てまいりますが、ご了承くださいませ。

それでは始めさせて頂きます。

 

 

不敵

不良、不遜。いや、最も相応しいのは “ 不敵 ” でしょうか。ミリタリーを着ると、ワイドなトラウザーを選ぶと私は自動的にそんな感覚になります。
若い頃、当時お世話になっていたファッションにおいての大先輩に “ お前はワイドな方が似合うよ ” と言われてから意識するようなレッグライン。そしてモードに向き合ってから欠かす事の出来なくなったミリタリーというジャンル。その二つが合わさった時は、とにかく機動力最重視のアクティヴ・チャンネルが ON になるのですが、やはり全てがヘヴィーデューティーでは面白くない、何においても全て同じジャンルが好きではない、カオティックなまでに様々が混ざり合うのが好物な自分はやはり、タフとエレガントをランダムでアラカルトにマリアージュしたくなります。

不良で不遜で何より不敵な気分の時は ( いつも以上に ) 気を遣わず、目に付いたアイテムを気分なアイテムを、感覚的に重ねて重ねて。色合い?シルエット?知らない知らない。大切なのは 120% 気に入っている服を着る事。でも、いやだからこそ、タフとエレガントは丁度気持ち良く混ざり合ってくれる、と私は思って日々。

 

 

Trouser : 60s British royal navy , aircraft carrier crew’s

Jacket : 70s Yves Saint Laurent
Knit : 90s Dries Van Noten
Shirt : 40s U.S.marine corp’s

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
[email protected]
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