膝を打つ靴 / Diary220
8.1.2016

元々は軍用に開発された外羽根式のダービーシューズのフォーマルとは異なる実直さ, 剛健さと、何よりもタフな実用性ならではの静かなエレガンスには、はなはだ心寄せられて参る日々。

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名作揃いの J.M.Weston ダービー・シリーズより御紹介するはプレーントゥ。要素が少ないからこそ求められるポテンシャルはやはり、革の鞣しから製造までを一括して行っていた同ブランドだからこそ心の底から存分に申し分無しでして、今や KING OF MAISON にも皮革を提供するに至ったクオリティランクは時代を遡るとより顕著となるという一つの解釈も、これを目の前にすると納得出来ます。

 

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ともあれ、充分に重厚な出で立ちと相見える実務的だからこその逆説的色気を心置きなくお楽しみ頂きたい一足です。

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70s J.M.Weston , derby shoes

 

 

 

 

 

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盛り込まれた妖艶性と共に味わって頂ける英国職人の技術力。その探求心と実行力は足を入れて頂けばすぐに御体感頂けるのではないでしょうか。

極地的な個性を秘めていながらも落ち着いたその成り立ちは、やはりそれぞれの構築が伝統と格式に基づいているからでして、色気という認識が地層のように時間を掛けて積み重なったからこそ、圧倒的な説得力を内包しているのでしょう。

 

 

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80s John Lobb , tassel & brogue loafers

 

 

 

 

 

恐ろしいまでに細やかな肌理。良質なコンディション在っての出で立ちではありますが、それ以上にレザー・クオリティが驚異的な逸品を今は無き名作フルブローグにて御紹介出来るという御縁。嬉しく思います。

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極めて極めてささやかながら確信犯的に強調されたトゥの丸み。真っ当に打ち込まれた穴飾りのコントラスト。 熟練英国職人によるフルブローグは、“ これぞ ” と思わず膝を打ちたくなるほど心地良い、至極正統な属性ではないでしょうか。

何より前述の通り、恐ろしいほどに上質な革。しなやかさと強さのマリアージュ, だからこその立体美と輝きには心震えます。良い靴を履く重要性は皆様ご存知な通りと思いますが、その影響力はいかほどなのでしょうか?

 

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それはおそらく数値化と可視化は不可能でしょう。が、躍る心は誤魔化す事が出来ませんし、そもそも誤魔化しちゃあいけません。

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90s John Lobb , “ Seymour ”

 

 

以上、レザーシューズの新作より抜粋させて頂きました。
御存知の通り全て1サイズの1点物となりますので、機会御座いましたらお試し頂き、御縁御座いましたら是非にと思います。

 

 

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