リネンの皺 / Diary1418
9.7.2026

 

ある時にSNSで“リネンを着ない”と言った意見を目にした。その時だったか別の投稿だったか定かではないが着ないどころか“人気がない”であったり“嫌い”と言ったニュアンスも含まれた意見もあって、リネンは服飾の歴史上常に人気があってヴィンテージカルチャーなんかは取り合いと言っても大袈裟ではないくらい需要があると思い続けてその旨を御客様方に主張し続けてきた私は心から驚いた、これは大袈裟ではあるが天地がひっくり返るくらい驚いた。

でもそれも正しい意見だなって、北青山の裏路地にあるマンションの一室でずっと“リネンは必須”と主張し続ける人がいるようにどこかにはずっと“リネンなんかいらない”と主張し続ける人がいるんだなって。幸いこの生業においてその意見を目の前にしたことはなかったが、もしかしたら覚えていないだけかもしれない。ほら、人間って都合良いじゃない?

 

そういえば先日某映画を観に行くことができた。それは長きにわたるシリーズ物の5作目で有名だし過去作品も人気なので公開したばかりは混み合うだろうから少し先かなくらいに思っていたのですがちょうどタイミングが合ったので公開数日後の平日に難なく席が予約できたのだ。しかしながら現代のアルゴリズム弊害あるあるか目に入れたいわけではないにも関わらず5の感想が事前にSNSで流れてきて、それが前作4と同じくネガティヴな意見だったので一抹の不安を胸に臨んだのだが幸い私は十分に楽しめた時に思った、きっと4の時にも十分楽しめた意見はあったのではないか  と。そして私は自分の意思で選んだそもそもにおいて好意を抱いている対象に対してはネガティヴに捉えることは滅多にないタイプなのだ  と。そしてSNSって色々と考えさせられるな改めて  と。

自分の感想を抱くことはもちろん大切だし好意を抱いていたらオールオーケーも逆にどうかと思うが、現実性と照らし合わせた矛盾点とかキャラクターに対する不平不満とかは不思議に思った、だって映画だぜ?娯楽だぜ?子供向け作品だぜ?私はネガティヴ意見をSNSに書くことで何かが満たされたり達成されたりするタイプでは無かったようだがそれは世代も環境も関係ないだろう。だから全世界の不特定多数に向けて声を大にできる人は凄いと思う、それが大多数であればあるほど。凄いと思うけど羨ましいとは思わない、これは北青山の裏路地にあるマンションの一室の一つの意見。

 

 

 

 

 

New early00s Loro Piana cotton linen safari shirt

 

話変わるけど着て皺が入ったリネンの風合いってやっぱり素敵だと思わない?一度身体に沿わせただけではっきりと刻まれるまるで生きてきた証の年輪かのようなリネンの皺に惹かれるので、例えどんな意見があったとしても私のリネンに対する愛はこれからも変わらないであろう。

あと白シャツも永遠にアイコンだしサファリ要素も特に惹かれるけど、きっと白シャツ嫌い派もサファリ好きじゃない派もどこかにはいるんだろうな。これからは反対意見にもしっかりと耳を傾けて都合良く忘れないようにしたいところであるが、はてさてどうなることやら。

 

 

SURR 福留

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