根幹にある性 / Diary1355
21.11.2025

皆さまトートバッグはお好きですか。私は好きです、というかガバッと手にとって1日を過ごせる感じや開いた口にサッと物を出し入れできる感じや仕事終わりに葱や大根などの長物を買っても滞りなく刺せる感じや家に着いたらポイっとできる感じが根幹にある性と合っています。と言ってもまだ“これぞ”なトートバッグを持っていませんというかここ数年ずっと探しています。そしても最も欲しいプロダクトデザインがこれ、世知辛いったらありゃしない。

なのでガバッとやサッとや葱やポイっが性に合わない人には必要ない存在なのでしょう、まぁそれはトートバッグに限ったことではないけれど。可能な限りバッグを持ちたくないスタンスからちゃんと鞄を持っていた方が諸々と…流石にさ…ねぇ…なスタンスになってからまだ日は浅いですがさほど物が詰まっていないスカスカ気味の鞄を持ち歩くのにもようやく慣れてきて、逆に俺は鞄を持っているから何がきても(買っても)大丈夫だぞという安心感がこうもポジティヴかとようやく実感し始めました。皆さまこんな心持ちだったなんてズルイや。

あと毎日共にすることで成長しても,いな使い込んでボロボロになっても格好良いって本当に大事だなって、元々強く思っていましたが自分がいかに鞄を道具として愛しているかが分かったのでより切実に思いました。一体全体鞄というプロダクトの中に,鞄を手掛けているブランドやメーカーの中にここまでラフに雑に無頓着に扱って特にメンテナンスせず色褪せも気にせずに、もし近年が良いものと丁寧に向き合って長く使い続ける傾向があるとしたら,まぁ無いかそんな傾向なんて昔から丁寧に向き合うか、まぁそんな傾向があるとしたら反時代的なほど雑にラフに無頓着に扱っても格好良いままで居てくれるレザークオリティや縫製やその他素材感やパーツの鞄ってどれくらいあるんだろうって思います。もしかしたら今の私にとっては最大の判断基準かもしれません格好良く育ってくれるか否かって、個人感情で恐れ入りますがほとんどないと思う。あと価格と釣り合ってるか否かね、これももちろんとっても大切。

 

 

 

 

 

New 2008s Hermes Taurillon Clemence tote bag

 

持ち手が長めだから多くの男性が肩にも掛けられますよーとか、Hermesバッグレザーの中でも特にしなやかで何よりも頑丈な実用性特化型押し素材Taurillon Clemenceですよーとか、裏地も同一だから言ってしまえば無双仕立て的な贅沢構築だし汚れも拭いやすいから助かりますねーとか、内ポケットも一つあって有難いですねーとか、通称Hermes redの御洒落な色調ですよーとかまぁ諸々もの現実的な利点,個性,要素性がありますが、個人的にはまず直感的に合うか合わないかを感じて頂きたく思います、根幹にある性と。

 

 

SURR 福留

 

 

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