猫にまたたび / Diary1353
14.11.2025

G-1だっけかG-2だっけか、いつも忘れちゃうんですけどとにかく偏愛なるアヴィエイターSTYLEのこの一着に出逢えたあたりでストロングキーワードがレザープロダクトとなり始め、そのまま帰結したのが前回の買付の旅順でした。弊店ではかねてより季節に問わず,と言いながらもやはり秋冬は特に積極的に御推奨するレザープロダクトですが、今期はファッションの流れ的にそれらが先立つ印象なのですが気のせいでしょうか。さりとてファッションの流れはあくまで流れですので例えばプレーンジーンズを好きで穿き続けていたらとあるタイミングで“今っぽいね”と言われるようになるのと同じくであくまで後天的なものではありますが、元々好きなものが気付いたら今っぽいと言われるような要素性になるというのは、まぁなんだかんだ良いのではないでしょうか。今っぽいって言われたいしね、一切言われないけど。

 

アルマーニ大先生も本当に好きだったんだろうな、このボンバージャケット型のレザープロダクトを って本当に思います。お好きな方でしたら目にされたこともあられるのではないでしょうか、ボンバージャケットをウエストギュンとしたバランスで着こなして往々にしてグローヴをつけた紳士が佇むアルマーニの広告の世界観、それにアヴィエイターSTYLEが採用されたのは一度や二度ではないはずです。良い意味で擦られた何度も何度も採用されたバランスそのものがヘリテージになっているかのような世界観で、これまた全てが高濃度で格好良いんだ。未見の方は是非“Armani ad”やら”Armani 90s ad”やらで検索なさってみてくださいな、キュンキュンしちゃいますよ。

1994AWのこちら、モ ッッッチモチのレザーに造形的に広めな身幅にコンパクトな着丈の“これぞ!”なボンバーシルエットにしっかりとしたライミングならではの立体感は、アルマーニが提唱し続け人々を魅了し続け近代のヴィンテージカルチャーにおいてより一層高く評価され昨今のモードデザインにおいて驚くほど積極的にサンプリングされている世界観のド・ド・ド・ド・ド真ん中、端的に言って完璧に近いバランスです。それゆえこれを出してくる時の親愛なるコレクターはそれはもうそれはもう誇らしげでした。私はそういった透かした目線はツンと突き放したくなってしまう性分なのですが、これは無理でしたね。猫にまたたび、女郎に小判、福留にアルマーニボンバージャケット です。

 

 

 

 

 

New 1994AW Emporio Armani Aviator-style leather bomber jacket

 

格好良過ぎる、格好良過ぎるって。今期の目玉の一つです。

 

 

SURR 福留

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