ARNYS Paris trousers by BZ / Diary1153
1.9.2023

Diary1104でも書きましたが、私は生粋のパンツ好き。今では上半身から考えることも増えましたが、以前はほぼ100%何を着ようか考える時は下半身からでした。時代を鑑みた時セットアップスーツにシャツにタイドアップというこれまで敷いてきたSURRスタッフSTYLEコンセプトに若干の違和感というか過度な強さを感じるようになってそれを撤廃したり、少し前からカジュアルと向き合えるようになって今年から出勤時にヴィンテージジーンズを穿ける気分になったりで大好きなパンツのふり幅も一層に増えたのですが、だからこそ改めて気付き心の奥底でズシンと強く強く感じることができました、デザイナーのパンツって滅茶苦茶“美しい”って。

 

もちろんリーバイスもラングラーもアメリカ軍もイギリス軍もフレンチワークも綺麗なのですが、こと“ファッションデザイナーですよ”と正々堂々看板を掲げて仕事している人々が、こんなスタイルに成ってほしいこんなムードで着てほしいという想いのもと、職人の技術力と気遣いとこだわった素材と様々な取捨選択によって生み出されるそれらが発するシルエットしかりSTYLE性しかりの“美しさ”は尋常ならざる域に達しているんだなぁと、切に感じました。ヴィンテージジーンズやミリタリートラウザーやワークパンツを改めて楽しく穿けるからこそ思えたんですアノ人やアノ人やアノ人が思い描く美しいパンツって、こんなにもこんなにも美しいのかと。ファッションデザイナーってモードデザイナーってスゲェです本当に。

 

単純明快に美しいと思わせてくれるアノ人がいたり一見なんでもないようで細部に小技を効かせるアノ人がいたり、強いエロティシズムを感じさせてくれるアノ人がいたりそもそもにおいて“美しい”という概念の土台を創ったアノ人がいたりとする中で、コレクターの下で幸運にも5本揃って出逢えて幸運にも全て御案内が叶ったこの度の新作であるARNYS Parisのトラウザー達もまた独特な世界観にどっぷりと浸っています。一部の人々にとっては御馴染みなHermesとの左右対比ですが、私はHermesとARNYS Parisはかなり異なる世界観でありクリエイションでありベクトルであると強く思っています。Hermesが広義的(良い意味で)に対してARNYS Parisは狭義的(良い意味で)と申しますか、Hermesはおおむね良い意味で様々なスタイル性に御提案が叶うのに対して、ARNYS Parisは元来着る人も選ぶし着たいと思う人も選ぶブランドであり世界観でありクリエイションであると感じます。だからこそ両方に惹かれる次第です。

 










今回御提案する5本は全てBernard Zins社によるクリエイション、このARNYS Parisの才覚とBernard Zinsの感性の融合がまた堪らなくてですね、ARNYS Paris的芸術嗜好と美意識にフランス式の職人技術力にプラスアメリカ的工業製品的意識が合わさることでの独自性、本当に凄いんです。ちょっと見たことも感じたこともないチャンネルというか、今回の5本のうち特にプレーンな3本があって前述の解釈と矛盾するようなのですが、素材感,色調,シルエットバランスとスタイル性が合わさってのプレーンなようで“ん?”と思わせる感じ、ちょっと異次元です。なんでも無いようでなんでも在るってこれまで散々言われてきた慣用句かもしれませんが、ARNYS Parisが想ってBernard Zinsが構築したこれらのその感じってかなり特殊で、なんというか現時点では言葉にしきれません。もしかしたら10年20年30年と穿き続けて仕上がった“自分”の顔や形や風格を見た時に合点がいくのかもしれませんね、あぁこれがARNYS Parisが想っていた世界なのかと。

 

 

 

 

 

New arrival,00s ARNYS Paris trousers by Bernard Zins

御縁ございましたら、この機会に深淵を覗いてみてくださいまし。もしかしたら何かと目が合う やも。

 

 

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