一族時代、トム・フォード時代、フリーダ・ジャンニーニ時代、アレッサンドロ・ミケーレ時代、そして今。脈々と受け継がれるGucciヒストリーは混迷した一時があれど常に上質でハイセンスで、その時その時の旬を人々に提供してくれましたね。はてさて一体全体これからのGucciはどうなってゆくのでしょうか。是非とも1921年設立今年で102年目という歴史に相応しい、ビッグメゾンという存在価値に相応しい、どっしりと骨太なラグジュエリーと遊び心を両立させた説得力に満ち溢れかつ楽しい世界観を味わわせて頂きたいものです。
それに比べると弊社はGucciの1/5しか経っていませんし、SURRに関してはGucciの1/10にも満たない運営年数ですが、常にひっそりと御提案し続けてきた一つがGucciの歴史でした。今回のように70年代初頭のセーターと70年代後期のコートと2003AWのジャケットが一堂に会するというのはやはりヴィンテージショップならではの興味深さと単純に楽しさが同居する行いであるように思い、ひっそりと得した気分を味わうのです。一族時代のクリエイションを目の前にするといつも思います あぁトムさんはGucciの歴史に敬意を払っていたんだなぁ。それなのに招集された時現地の保守派に否定されて悲しかっただろうな。でも退任直前にランウェイで飲んだウイスキーとタバコは旨かっただろうなぁ と。そしてトム・フォード時代のクリエイションを目の前にするといつも思います 今のGucciの根幹が全て詰まっているなぁ と。それらの感情は常にファッションの世界における美しい側面の証として、そしてなかなかどうして心躍らなくなってしまった昨今のファッションシーンなどなどを含むこの世知辛い世の中とにおける間違いない熱い想いそのものとして、私の心をほんのりかつ確かに暖めてくれ、やっぱりファッションって楽しいなという想いにさせてくれるのです。
かなり大事なんです私にとって“やっぱり”ファッションって楽しいなって思い返せること。御客様方と触れ合っているときはよく思い返せるんですけどね。そうじゃない時、一人のふとした時とかに思い返せるのってなかなかありませんのよ。
New arrival Gucci history,early70s-late70s-2003AW.
ということでこの度のGucciヒストリーは70年代初頭のボンバーセーターと70年代後期のミニマムなコートと2003AWのランウェイジャケットとなります。どうぞ宜しくお願い致します。
SURR 福留
03-5468-5966
[email protected]
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