私もおじいちゃんみたいに素材感で皆をビックリさせたいわ / Diary1102
2.2.2023

親愛なるミウッチャ・プラダ女史。彼女ほど最初期のクリエイションに後々の全てが詰まっている/揃っているデザイナーはいないのではないでしょうか。ゆえに後の23年間(PRADAにラフシモンズが参入したファーストコレクションは2021SSですが、個人的に彼女のフルクリエイションは2018AWのキャリアハイにて終了していると勝手ながら捉えています)は最初期のプロダクトをリミックスしたり若干アレンジしたりシルエットスタイルを調整したりといった時代のムードと彼女の気分に則ったREクリエイションが数多く行われました。
 
“私もおじいちゃん(創始者)みたいに素材感で皆をビックリさせたいわ”という想いから発掘された軍事用素材ポコノの発見であったり、“なんか私たちの鞄の偽物を作っている会社の社長(後の伴侶)が私にメンズウェアをやれとか言ってるわ”というアドバイスから始まったPRADA Uomoのクリエイションであったりと、常に革新的で挑戦的であると同時に歴史と伝統を重んじ、今を未来へと繋げて未来で過去を見返すヘリテージ要素が元来から強かったミウッチャ・プラダ女史。彼女のクリエイションはラフシモンズへと受け継がれて新たな世界観として一層の人々を楽しませていますが、弊店にとって今のPRADA Uomoと1995年から2018年までに発展し続けたミウッチャ・プラダによるPRADA Uomoは明らかに違う存在です。どちらが偉い偉くない,凄い凄くないではありませんが、ミックスコーディネートを前提としたスタイル性でロゴを前面に掲げないコンサバティヴな基本姿勢を貫き、オーヴァーサイズフィッティングであっても直線ではなくクラッシックな仕立て文化の曲線を採用していたミウッチャ・プラダによる Vintage PRADA Uomoが弊店は好き。
 
2021年11月27日(土)に御披露目させて頂いて以降、弊店のレギュラーメンバーとなったVintage PRADA Uomo。これからもじっくりとゆっくりと、大きな声ではなく大きなうねりも生まないかもしれませんが一点一点着実に御提案させて頂きたい所存。それでは2023年初のVintage PRADA Uomoセレクションです。

 

 

 



1998SS RUNWAY EXIT19, pure fleece wool sports jacket.

 

 



2000AW RUNWAY EXIT30,padded trench coat.

 

 



2001AW RUNWAY EXIT30,medicine bag.

 

 



2002AW RUNWAY EXIT4,wool and nylon inside-out coat.

 

 


そしてこちらが上記と異なりランウェイがないプレゼンテーション形式のみであった最々初期の1995-1997sクリエイション。全世界3店舗のみでしか展開されていなかった母数が極端に少ない時代の御品です。相変わらずポコノが服として構築された時の存在感は凄いですねぇ。。。二着目なんて自分で撮っていおいて何色だよって一人呟いてしまいました(若干青みを感じるグレーです)。

 

 

2018AWのクリエイションが大好き過ぎて絶対に何か買おうとPARISのフォーブール・サン=ドニの店舗に行ったら丁度今日入荷したよというスーパーキラーワードと共に提案してくれたナイロンギャバジンパンツを愛用しまくっていてもう一本買っておけば良かったと後悔している私的にはやっと出逢えたVintage PRADA Uomoのナイロンギャバジンパンツ。しかもパデッド、しかもウエストドローコードと喜ばしい限りの構築。これは堪りません。100本入手して常に店頭に置いておきたいです。

 

 

 

 

 

New arrival,1995-2006s PRADA Uomo selection.

御期待頂けましたら鳴々此れ幸い。

 

 

SURR 福留

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