新作,フランスの文化 / Diary1085
2.11.2022

New arrival,French culture.

この度の新作はフランス文化に関する品々。私が感じて思うフランスは何よりモードの本国であり、着飾るためのファッションと日々生活するためのファッションがあり、古来は働くための服も出来る限り楽しもうとしていた気配があり厳格なドレスと明らかなスポーツ(カジュアル)があり、しかしながら厳格なドレスもさほど堅苦しくなく明らかなドレスもどこか上品で、ミリタリーもワークも威厳の中に明確な洒落っ気がある。いずれにせよ堅過ぎず抜き過ぎておらず,いずれにせよスタイルよりもライフスタイルが優先で,いずれにせよ根幹にモード本国の血が流れている。そんな丁度良くて丁度巧いのが私が感じるフランスそのもの。

 

 

 







私はこの生業においてまず旧体制時代のLAILA VINTAGEに配属され6割WOMENSピース(現LAILA VINTAGE)、4割MENSピース(現SURR)に囲まれましたのでおのずとデザイナーズヴィンテージの歴史およびモードの歴史を(文字通り)勉強する必要があり、おのずとフランス文化を勉強する必要がありましたので、例えばバブアーは“イギリス(文化)のバブアー”ではなく“バブアー”ですしリーバイスは“リーバイス”なのですが、フランスに関わるものはやはり“フランス(文化)の〇〇”と考えてしまうことが多く、その文化はなんだかんだでモード史に直結します。
背面ポケットからフロントに繋がった劇的に美しいカッティング、森の番人のグリーンピケの美意識(森だけど紅葉から冬の季節に着ていたから緑の良いのね)、長過ぎる筒アンクルの美的ライン、紳士服の原始、百貨店文化の原始、メゾンのクラッシック表現、メンズファッションの雛形文化。
 
1800年代後期から1980年代までに分布した私にとっては全てモードという文化で繋がったフランスのファッションピース達。新作でございます。

 

 

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