“メンズがスカーフを巻いても良いのか” とある御客様からのふとした質問でハッとしましたメンズはスカーフを巻かないもしくはスカーフは女性が巻くものと思っている方が少なからず居られると言うことを。元々SURRがLAILA VINTAGEの名で半分以上が女性のクリエイションで埋め尽くされていたからか、ある日の店頭にて御世話になっているスタイリストさんにスカーフの巻き方講座をやって頂いたからか私の中ではメンズのスカーフに違和感も抵抗もありませんでしたし、そもそもにおいて首元を守る防具無いし防寒具的な存在であると捉えていますし、何なら自身のスタイリングでほとんど洒落ることがないのでスカーフをただ巻くだけで独り勝手に“鳴々、御洒落しているなぁ”と心がホッコリするので大好きな存在。今後も静かに確かに個人収集を続ける所存です。
ということで1972年から2001年の様々なHermesカレを御提案。
先日も御客様との交流にて改めてふと思いました、素材しかり設計しかり服飾史の数多くがミリタリーカルチャーを起点としていることを。起点としているために順序としてはまずミリタリーで次に一般の人々で、ミリタリーの世界から一般の世界に“降りてくる”というのが感覚的に近いと思っています。まぁそりゃそうですよね人々を守るための存在ですから。デザイナー=国そのもの。爆裂に凄まじくて当たり前。
共に英国陸軍のベスト。それぞれの方向性の異なる多機能性は間違いなく現代に生きる我々にとっても有用でしかありません。自分らしく使いこなすまでに私だったら幾つかのシーズンを跨ぐことになりそうで、かつ新しい発見がある度にニンマリしてしまうほどに数多の可能性を秘め完成像を有するそれぞれ。共にデッドストックにて。
その目的性ゆえに裏地や表地などががっしりした個体が多いハンティングジャケットなのでこちらの前身頃と袖に裏地がない柔らかな構築、ガッツポーズでした。そもそもにおいてBOXシルエット過ぎて現代の着こなしとの調和が難しかったりエイジングが腑に落ちなかったりと、物凄く久しぶりですフレンチハンティングとの出逢い。王道のピケで王道のグレーカラー。それがまた新鮮な楽しい時代がやってきました。
2022AW初のポコノプロダクトは弊店の歴代御提案の中で最もバーバリーバルカラーコートに近しいオーヴァーフィッティングの構築ゆえに、素材のモダニズムとシルエットバランスのモダニズムが美しく調和する個体。これはきっと多くの御客様方にとってプラスになるのではと勝手ながら夢想しています。表面のどこにもロゴもマークも無い最初期ミウッチャ・クリエイションだからこその存在感を引き続き是非お楽しみ頂きたく。
“BENEDETTI EUGENIO” 消えかかっていますがチンストラップの留めたら露出しない面にそう手描きされた60年代初頭イタリア空挺部隊のジャケット。弊店、本当大好きなんですパラトルーパー。国と時代によって異なる個性があるのですが、イタリアのこちらはサイズ感が相当に当たり。ハーフコートとして扱えるオーヴァーフィッティングが新鮮です。ちなみに手描きの文字は実在する著名なイタリア共和国功労勲章大十字勲章の騎士なのですが、まさかね。
SURR 福留
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