SURR事業部には15年以上同じ髭型のスタッフや、長年同じ前髪(長短の変化はあるとのこと)のスタッフがいまして、基本的にそのあたりにこだわりがない私(口髭は一時期生やしてましたが突然飽きて止めました。ちなみに評判爆裂に悪かったです)は貫く何かがある点、そして実際に貫いている点を素直に尊敬します。やはり話してみると解るないし見た目などで解る個性は良いですね。そういったものを秘めていれば同じ一着でも全く異なって見えまして、しかもAの見え方もBの見え方も良いという素敵な世界が仕上がりますので。
私はこの生業において「こんな素敵なものは例えば10着あったら絶対全て連れ帰ってお客様方に御推奨したいですよ。でも一着しかないもので。ガッハッハッ」なんてくだらない与太話をさせて頂くことがあるのですが、それはあくまでif話で実現する機会はありません。また弊店のコレクターコネクションでは複数点をどっさりという方が居らず異なる個性豊かな面々を1点1点セレクションするのが基本なので、“一型を複数”という機会がほとんどございませんでしたが、この度は与太話が現実となりました。9着在ったから全て連れ帰ってお客様方に御推奨致しますよ。ガッハッハッ。
40年代後期の品。フレンチワークウェアにおける不動の存在価値を誇るカバーオールジャケットですがツイード素材となるだけで一気に新鮮で何より具象的モダニズムな印象となりまして、喜ばしいことに完全なる未着用品(デッドストック)となりますので、まるで“ヴィンテージの世界に敬意を払ってヴィンテージを忠実に再現。更に貴重な当時の生地を使用”的プロダクトの雰囲気になっているかもしれませんが、こちらはいわゆる真の存在。過不足の無い無垢で完成した世界観です。
ちなみに一型を複数と申しあげましたが、同コンセプト同ファクトリーにも関わらずなんか微妙に全部違いまして、同じサイズ表記でもサイジングが微妙に異なります。一つはウールライニング付いてたりツイードのネップ感が微妙に違ったり。ちなみに42/44/46の3種なのですが数字サイズと実際のフィット感にも大きな差異がございまして、その点も自由に捉えて頂けるかと。楽しい楽しいリアルワークウェアの世界。髭スタッフが着るのと前髪スタッフで全然違う印象になるんだろうなぁ。
親愛なる中毒性MAXのイタリークリエイション(ついに出ました OFFICIAL SPONSOR の表記。これまで何々風など形容してきましたが、これは真にベースボールゲームを開催した時の記念品的なやつでしょうか、教えてOlmesのおじさん)、ピュアカシミアのダブルブレスト(ハーフコート感覚で是非に)、モード目線で完成された純ミリタリーピース、90s初期の濃いクリエイションなどなど。この度の新作群もまた楽しい楽しい個性と癖が集まりましたので、同じ一着でも着る人によって全く異なって見える豊かなスタイル性を、全部違って全部良い素敵な世界をお楽しみくださいませ。
SURR 福留
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