1992SS Dries Van Noten / Diary950
11.3.2021

 

 
数多くの 90 年代に製作された Dries Van Noten プロダクトをご提案させて頂きましたが、 あれ、意外と初めて のご案内になる本品。90 年代初期クリエイションにはインスピレーションの元として、フランスのワークジャケットをベースにそれをニットでしたり、軽やかなレーヨン、コーデュロイ、厚手のメルトンと素材を変えて 1992 年 ~ 1994 年までは毎シーズン提案をしていました。ただ素材を変えるのでは無く、生地との相性も考えた上で、ニット素材はドレープが生まれるオーヴァーサイズ、メルトン素材は素材の厚みを考慮したジャストフィットと素材を活かした構築を提案。その中でも今回初めてのご案内となるコットンベースの一着をご紹介させて頂きます。

 

 





まず、カラバリ、、、まぁそれだけDries氏のお気に入りだったのでしょう。1992 年春夏、ファーストランウエイのコレクションは小さな舞台上をランウエイ会場とした同社のコレクションの中でもずば抜けて地味な会場でした(笑) 未だ男女合同の形式で発表されていて、男女ともノスタルジックで自然なオーヴァーサイズと天然素材をベースとしたナチュラルな色使い。ホワイト、アースカラーを軸に落ち着いたトーンベースでジャケット、スーツスタイルをメインにスポーティなクリエイションまで幅広く表現されていました。

 

 

 

New arrival, 1992SS Dries Van Noten work style cotton coverall

 

 

その中でも今回の御品はこちらのカラーリング。ミルクティーの様なブラウン系統の軽さのあるお色味。光線によって色味の濃淡が現れる為、シャンブレーかな?と思いきや綾織で高密度なマテリアル。ツイルでここまでの生地表情は中々見ないです。軽さと張り、薄過ぎず厚つ過ぎずのこれからの季節に最適なマテリアル。

 

 

前述の通り、フレンチワークジャケットをベースにしています。が、このままでは終わらないのが Dries Van Noten。円みを帯びたフォルム。それは肩線の落とし、身幅を広く採り、着丈を短くすることで従来のフレンチワークジャケットには無い変形型に。不変的なベースの構築ですが着て頂くとこのシルエットバランスの違和感に気付いて頂けると思います。敢えてストレートシルエットのワークトラウザーを合わせていますが、やはりワイドトラウザーは絶対的に相性が良いです。なぜならこの年代に細身トラウザーを Dries 氏は作っていないからです。。

 

 
今回の一着はサイズ 46 表記で、私( 184cm )ですとある意味丁度良いので、小柄な方には強調されたオーヴァーサイズで、標準体型の方には適正なオーヴァーサイズで体型に関わらず、お楽しみ頂けます。

 

 
色味や素材、シルエットバランス。どれを取っても申し分の無い一着、春のライトアウターとして如何でしょうか。

 

 

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