自然体として熟成 / Diary101
30.1.2015
私がどうしても関知出来ない要素におきましての一つ。コンディションは神のみぞ知る。
良し悪しの判断は個々や TPO によって異なり、過去所有者の足跡が大いなる魅力になる事はしばしばですが
やはり喜ばしいのは未着用品、デッドストックいうスペックです。
“ 自分から始められる ” これには黄金の価値があります。
自身が袖を通して生まれる皺,擦れ,歪みは全て本体の表情になり魅力になり、
新たな可能性となってくれるというのは、なんとまぁ素晴らしきエクスペリエンス。
さらに興味深いのは “ 始まりであって始まりでない ” という事。
袖を通されていない、言うなれば 『 出来立て 』 でありながら、
時間を吸収した生地であり糸であり部品であるという事実。
いわば自然体として熟成しているそれを楽しめるというのは、現代の服ではなかなかどうして。
今から40年ほど前に仕立てられたこちらは、働く人々のためのレディートゥウェア。
背景やラベルを排して純粋に物と向き合っても、無意識のうちに
手元のチェックシートには 【 モード 】 の欄にマークが付いている一着。
それがあろう事かカラーバリエーションにて。
紆余曲折を経て私の眼前に現れてくれた良縁に、感謝。
2015S/S collection, Frenchwork tielocken coats
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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