pure wool / Diary 779
19.10.2019

詳細は明日に。なんて気軽に書いてしまった昨日をとても悔やむ程、今回の一着は実際に見て・触れて・袖を通して欲しいと強く願う逸品で御座います。ある種、感覚的な要素が自分がモノを選ぶ際に動き、考え、特にヴィンテージと言う区分はこれを逃したらと検討する猶予も無い、現行の御品に比べるとより大きい要因だと。面白味、未視感、何事に措いても興味を抱く一つ醍醐味だと考えますが、” 雛型 ” と言うに申し分のない御紹介をさせて頂くと同時にもう一度お伝えしますが是非に袖を通してと強く願います。

80s Cerruti 1881 bal – collar ” pure wool ” coat

1957 年に別名義 ( 当時 Hitman ) でメンズの Prêt-à-Porter としてコレクションを発表、彼の Giorgio Armani 氏も Cerruti の元でデザイナーとしての礎を築いた事柄も弊店の Diary を御読み頂けている方々なら御存知だと。高品質な純毛から構築された正当的なバルカラーコートと古典的な型ですが、立ち襟で着用頂いても決して厭らしさの無い若干の丸みの帯びた衿先、セットインスリーブも古めかしさの無い程良くショルダーラインを主張するイタリーらしい身体に沿うモダンな型。 ( 個人的ですが小襟に比翼と言う組み合わせに非常に弱いのです ) 当時、生地の生産から衣類の生産まで作り出す一つの形態はかなりの少数派、2000 年初頭まで代々受け継がれる家族経営からなされる高いクオリティーコントールから生み出される妥協の無い物づくり。とても男性的ですが” pure wool ” が織成す温かみと厚みがありながらとろみまで備わるマテリアルに伴う、重圧無く身体に合わせ沿うパターンメイクにより全てを中和するような優しさのある一着です。何と言ってもやはり1881 年創業の綿・毛の紡績から始まったイタリアのビエラ発祥の高級生地メーカーとして生地、オリジナリティ溢れる例えの出ない色調が抜群で御座いますので勿論バルカラーコートを御持ちの方、お持ちで無い方もこちらでバルカラーコートのお買い物は終わらせて頂いても宜しいのではと御推奨させて頂きます。

 

真冬に羽織ってコンビニ行きたい。

 

 

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