ニットの選択肢と可能性 / Diary321
21.10.2016

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私自身がかねてより一年中ニットを求めている性質なものですから、買付けの旅でもやはり目を配るアイテムなのですが、前回と前々回ではほんの数枚にしか出逢うことができず、やはり幾人かの同じくなニットを御所望のお客様方に “ 只今はこれしかご用意がございませんで ” と大変に心苦しい状況が続いておりましたが、運が大きく作用する旅においては今回は、やっと念願叶って沢山のセレクションに成功致しました。

メゾンヴィンテージの逸品、ニット専門メーカーの一着、当時の名も無きクラフトマンの作、スポーツブランドの一品。ハイゲージ、ロウゲージ、テクニカルゲージ。ナチュラルフィットからタイトフィットからオーバーサイズまで。独自のテクスチャーと不変的かつ多彩なスタイル性と、なにより快適な着用感から全てのニットを愛して止まない私めが僭越ながらセレクションさせて頂いた品々を SURR の編集にて御紹介させて頂いております。

 

 

 

また今回は襟の付いた、いわゆる “ ニットシャツ ” というアイテムにも焦点を当てさせて頂きました。

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U ネックとも V ネックともボートネックともハイネックとも異なる襟というディティールのコントラストと、ボタンを留める / 開ける ( 写真の Hermes のみそれがございませんが ) によって温度調整を可能とする利便性によって大変に秀逸な存在なのですが、個人的な主観に則りますとお楽しみ頂いている方の少ない、そもそもの選択肢が少ないことから、いつかしっかりとご提案したいと思い描いていた構想が、今回の旅で実現し喜ばしい限りです。と申しましても特有のダンディズムを、 ( 誤解を恐れずに申しますと ) 特有の “ 老い感エッセンス ” を色濃く感じられる方もいらっしゃることと思いますので、全てのお客様に受け入れて頂くのは現実的でないと思っておりますが、幾人でも心躍って頂けましたら幸いに想います。

 

 

 

 

 

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大変に希少かつ見事過ぎる70年代 Missoni のアート・ニットコート、90年代 Hermes による至福のカシミアやウール、初期 Gianni Versace の秀逸なニットプロダクト、異なる時代の異なるクリエイション背景による Yves Saint Laurent の並び、老舗の極上カシミアや四つ留タグの取り外されたあれにしか見えないクラフトマンの逸品など、これまでにないニットの選択肢と可能性となっておりますので、機会御座いましたら是非に。

 

 

SURR by LAILA 福留

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