7月30日より Pre AW コレクションを展開させて頂いておりますが、
皆様と同様、わたくしも純粋に楽しんでおります。
わたくしなりの視点で気になるお品をピックアップし、その内にでもご紹介させて頂ければと思います。
今回は、店内にひっそりと置かせて頂いている、とある3枚のシャツからエントリー。
Emilio Pucciからはテキスタイルが異なる3種のロングスリーブ。
年代は60年~70年代。
ご存知ない方も多いかと思いますが、Emilio Pucci氏はフィレンツェの侯爵家の生誕された後、政治家としてもご活躍。
イタリアは空軍でパイロットとして経験されていたのも驚きです。
博識家であり、政治に精通、ロマンチスト、そしてファッションデザイナー。
コナンドイルが生み出したご周知シャーロックホームズもまた、本業の探偵業の他に、剣術や武道、ヴァイオリンの腕も一流であります。
能ある鷹は爪を隠すではないですが、ふたつ、みっつ、才能を隠し持っておくのもまた紳士たるが故、なのでは、と、思うのです。
現在でこそEmilio Pucci氏のテキスタイルは復刻などされておりますが、
氏の確かな視覚によりつくられた当時のテキスタイルはやはり逸脱しております。
とはいえ、PUCCIのシャツに関しましては、初見ではどうも苦手意識を持たれる方もそう少なくないはず。
当然、肌のお色、所謂パーソナルカラーなるものは少なからず存在しており、
個々によりお似合いになる色や柄、又はその逆も当然にございます。
ですが、兎にも角にも、まず一度羽織って頂きたい。
タイドアップにジャケット、パーティーへ駆け出しそうなテキスタイルですが、
あくまで、デイリーに。
70s Emilio Pucci cotton shirt “Navy”
濃紺の上に配色されたテキスタイル。
トップボタンが絶妙に詰まったワイドスプレッドの襟型は、ボタンをひとつ外して頂いても。
裾の清しくフラットなカッティングに対し、サイドのやや短めなスリット。
技あり、と申すには恐れ多いほど、いや、やはり、技ありです。
意中の方とのデートに是非。
70s Emilio Pucci cotton shirt “Pink”
配色の割りに馴染みが良い事由は、隣り合うイエローとピンクの彩度が等しく落ち着いているからでは。
カーブを描くカットラインに、長めに設定された袖丈。
これでダブルカフならば少々決まりすぎでは、と思うのですが、ベーシックなまでのシングルカフ。
敢えて袖口のボタンを外し、捲らずどこか可愛らしい印象で如何でしょうか。
大人な男性がこのような余裕を持っていると、所謂ギャップに繋がるのでは。
年上の方とのデートに是非。
70s Emilio Pucci cotton shirt “Yellow”
袖口のカッティングにこれまた技あり。
たっぷりめのアームホールに対し、収まりのよいカフス。
空気を含んだような裾の緩やかなカットライン。
いつものブルージーンズとも相性は宜しいかと思います。
イエローは優しい印象ですので、年下の方とのデートに是非。
全種ともマテリアルはコットン100%
テキスタイルながら、自宅で気負いなく洗えるところが非常にデイリー。
いつもデートはベーシックな無地なシャツが多い方、
勇まずに一枚、ワードローブに差し込んで頂きたい。
能ある鷹を見習い、
紳士たるもの、奥の手は持っておくものです。
それでは、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
//