ハーゲンダッツ / Diary803
5.12.2019

その年代の品とは想えない意外性 が全てではございませんが、こと相当に遡った時代の一品でありながらも出で立ち・装いに現代性を強く強く感じることのできる意外性や温度差に私は強く惹かれますし、ことジュエリーの区分におきましては時代を越えて受け継がれる要素性が多く良い意味で突発的な変化性が低い傾向もあってか、素直に驚かせてくれる品々との出逢いが度々ございます。

昨年に自覚した “ そういえば旅の過程で稀に出逢える人々が往々にして大胆なリングを付けていた ” から端を発したジュエリー目線の反動が私の心に在ったことを、この度の新作群にて物静かな面々が揃ったことで認識致しまして、こちらにて綴らせて頂きました通り私は物心ついた時分から手元を彩る装身具が好みでとりわけ繊細な装飾性を好んでいましたので、大胆なリングを付けたイカした人々との出逢い ( 逆に大胆なリングを付けていたからイカしていると感じたのか ) は極上の衝撃でしたし、ゆえに積極的に追求し数点の御提案に至り、引き続き自分用の一つを求めてイカした人々の仲間入りを画策しておりますが、やはりポテトチップスを食べたらハーゲンダッツが食べたくなってしまったようでして、この度の新作群は極めて私的感情溢るる物静かな装飾性になってしまいました。

 

この度も全て顔 ( 鈴木で言うところの面 ) による直感判断制度に加えハーゲンダッツ気分だったこともあってか、結果的にこれまでの中で最も年代分布が広がりまして初めて 1990 年代の品を選ぶに至りましたが、弊店にとっては 1890 年代であろうと 1990 年代であろうと惹かれる存在には惹かれますので引き続き忌憚なく, 等しく御推奨させてくださいませ。
そして現実的に 100 年の差異を眼の前にして改めて感じる、継がれる要素が多いからこその意外性の力。物静かな面積と主張に物静かに潜む丁寧で情熱的な彫りの装飾要素と、発展した現代のカット技術を仮に “ 良い ” とした時に “ 悪い ” となる 100 年以上前の職人技術によるダイヤモンドの輝き。私には技術力が現代よりも劣っているイコール良し悪しという等式の概念は無く、素朴だからこそ丁寧な職人技術から成る暖かみ溢るるカットの輝きには純然たる一つの価値が在ると想っております。

 

 

 

1894s 9K yellow gold, white gold & 11diamonds.

 

どのような区分や背景や年代にせよ製作において想いの重さと心意気が在れば輝かしく、更に上質な目線や要素があれば美しく感じますが、素直に惹かれたそれが 125 年前であったら流石に驚きますし、私であったらそれに惹かれた自分の感情そのものがなんとも面白く感じ、なんとなし心が暖まります。なにせ基本的に本当に面白みのない生き物でして、数日同じ食事でも取り立てて何も想いませんし靴下も下着も同じものをまとめて買ってしまいますし、諸々がなんだかんだ王道を選んだりしまして、もう少し意外性はないのかねと。ハーゲンダッツで一番好きなのはバニラですし。

 

 

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