涙とハンカチ / Diary733
28.6.2019

七石のダイヤモンド, 流線形とサファイヤ, 正統的男性用様式, 大胆な美麗さ, 現代性 etc 。不定期で御提案させて頂いております区分であるアンティーク・ファインジュエリーからの新作群は、先のアンバーリングを筆頭とした装身具としての個の派生から影響を受け、これまでで最も存在感としても現実的な質量としても大胆でデコラティヴな面々が揃うことと成りまして、もちろんのことこれまでの御提案とは異なる品々, 時に近しい要素が在りながらも全く異なる顔立ちやそもそもにおいて全く異なる要素や様式など、に分布しているのですが、それに加えて前回のエントリーにも記しました通りこの度は初めてしっかりと編集させて頂くメイカーのヴィンテージピースも併せて御披露目させて頂いておりまして、同社は弊店にとってこれまた心の底から尊敬し愛し, その上下左右・縦横無尽に飛翔する表現力に感嘆し, 時にとてつもない熱量で発される遊び心に心酔する存在であり、それこそ我々ごときが御提案するもの甚だしいほどの存在価値を社会的にも歴史的にも既に提示している大変に立派なメイカーなのですが、永きに渡る歴史と表現力ゆえに数多の作品を世に発表してきており物質として幾つも存在しているにも関わらず、これまで弊社においてしっかりとした編集が叶わなかったのは引き続き我々の勝手千万な判断基準によるものでして、その刻印を眼にする機会があったとて連れて帰るに至らないたびに幾筋の涙を流し幾度もハンカチを手もみ洗う日々を過ごしながら、時にビールやウイスキーやカラオケで心を奮い立たせつつゆっくりと、一歩一歩進んでこの度の御披露目に至りました。

アンティークだから良い, メイカーだから良い、古い年代の方が良い, この国だから良い、18K だから良い, ダイヤモンドだから良い などの論点で装身具を御提案させて頂いたことは、これまでに無いと私は想っておりまして、いずれの背景にせよ要素にせよ、引き続き皆様方それぞれが有する、それぞれの方向に向かって, いずれも等しく正しく美しい感覚と判断基準に則ったうえで、もし弊店の御提案する装身具の中に相応しい一品がございましたら心の底から真に光栄に想いまして、その時に流れる一筋の涙とそれに伴うハンカチの手もみ洗いは前述と正反対の意味合いとなります。

 

 

 

 

 



Newarrival
Antique fine jewelry.

 

 

 



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70 – 80s Tiffany & Co.

 

 

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