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無心の連続と / Diary655
17.1.2019

 

 

弊店に足をお運び下さる皆様へ“此れがお勧めで御座いますなぜならば”と、ご挨拶の次に没入モードへ転化する瞬間というのがたまに御座いますが、本来的に皆様がご自身の琴線に触れて頂けた御品とじっくり向き合って頂ければ光栄に想いますし、嬉しく想いますし、如何なるきっかけだろうとそのような人と服飾、つまりは “個と個” として御対峙を頂く事、僭越ながら勝手ながらお願い申し上げておりまして、有り難く嬉しく想いまして、ご自身の感覚体に直接的に訴えるナニカや、目で追い、手で触れ、身体で受け止めた理由のないナニカが脳内でくっきり収まりましたらそれは紛れも無い 個性 と相成りますし、疑いようも無く貴方様自身の形成と憶い、つまりはその感覚や嗅覚というのを何よりも御優先頂きたく、そして貴方様の個を何よりも尊重頂きたい想いで僭越ながら勝手ながらそのようにお願いを申し上げている所存でありますが、ご挨拶の次に没入モードへ転化する瞬間が訪れるのは謂わばわたくし自身の抑制の効かぬエゴで御座いますし、“口を閉じていろ小林”と言い聞かせも効かぬ性癖の深いところで御座いまして「なぜならば、」の次に来る言葉は大体を持って貴方様にとても良くお似合いになられると憶います、と続くものですから説得性の欠片も無く、1月17日晴れの日、終着駅のない雑言で御座いました。

 

 

 

 

 

考える事を意図的に止めた時、より鋭敏に嗅覚や感覚体が単純化する気も致しますので、フリーダイビングに倣って脳を空っぽにし精神を研ぎ澄ますよう努めて参ろうと買い物箇条のひとつに加えております。ヒトの身体ひとつで垂直に潜り距離を競うプロダイバーは静寂と光のが届かない闇に支配される環境で、水中は脳が最も酸素を消費するらしく頭で秒数を数えることすらしない圧倒的極致の中では自身が赤ん坊になった感覚や、星の体内に居る感覚に包まれるようで、生命への強烈な尊敬を感取するお話を耳に致しました。厳しい鍛錬の末に得られる未知の経験を獲得するのみでも一回性の人生において途轍も無く贅沢な事柄と憶い、わたくしもやってみようかと憶いながら泳げるところから始めねばなりませんので厳しき道のりになりそうです。エベレスト登頂や自然への挑戦も同じような貴重体験なのでしょうか。ともあれ、感覚体の単純化、または感覚体の純化という積極的な試みは衣服への尊敬を獲得する上で大切な要素な気も致しますので、息はとめずとも無心の連続を心がけております。そして無心の連続の中で手に留るだいたいは例によってタフギアで御座いまして、おまえは似合わんよと店主に一瞥を頂く機会もそう少なくないのですが無意識性の中に発露する僅かな意識を掬い取ると視える、衣服基礎的の強さ、衣服応用的な懐、本質的な実践力に引き寄せられている自身は「タフ」という特性に対する「憧れ」に近い性質に支配されている真実もあるのでしょうが、もっとシンプルに【道具】と【旅】というキーワードが浮かびまして、いつぞや身を投じようと漠然と考えている世界への厳しい旅に耐えうる衣服基礎的の強さ、奪われてはならない愛用品を安全に収納発揮できる実践力、故障しても修繕が効く応力、それらを日常レヴェルへ難なく昇華できるチャンネルに琴線触れるのでしょうか。いずれにしてもファッションから遠いところに身が在る気もしまして、哀しくもあり、切なくもあり、しかしながら脳を空っぽにすると自然希求しているタフネス・ウェア、似合わないと一瞥される常。1月17日夕暮れ、終着駅のない雑言で御座います。

 

 

 

 

それは素材かもしれませんし、縫い方かもしれませんし、ポケットの数かもしれませんし、パーツかもしれません、目的性への共鳴かもしれません、もしかしたらイメージ想起するカジュアルウェアではなくテーラードスタイルが魅せるタフ/エレガンスかもしれません、いつぞや身を投じる世界への厳しき旅のお供に推奨するわけでも、何度も手縫いしながら御愛用頂く推奨点もグッと堪えまして、性癖の深いところで譬え踠き苦しみながら、皆様の無心の連続に僅かでも,僅かでも触れて頂けましたら、こんな光栄な事は御座いません。そのようなわけで19日(土)より【Duty selection】御披露目とさせて頂きます。

 

 

 

SURR by LAILA 小林

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