例えば、上質な無垢のリングで男性が身に着けられるものとなると、ブライダル的なベクトルをどうしても払拭できず、純粋にファッションとして愉しむ心持ちと、ひとつのリングにひとつの願いを付与するベクトルが同時に存在したとしても、選択肢そのものに圧倒的に幅が無いという現実に突き当たりました。そこを掘り下げることで認識出来たのが、数シーズン前から少量ばかりエントリーを続けている「ファインジュエリー」という区分であり表現です。その定義は人によって,ブランドによって様々ありますが、SURRではそれらを統括したうえで要約しますと、以下のように表現しています。
【純金やダイヤモンドなど、質の高い天然素材を用いて創られる上質なジュエリー】
しかしながら、またしてもそこで突き当たるのが “紳士向けの存在が圧倒的に少ない” という現実です。
日本以上にアンティークジュエリーという存在が身近であり、現代のジュエリーと同じくハイエンドな存在として主に富裕層が親しみ楽しんでいるヨーロッパにおいて、ファインジュエリーを主としたアンティークジュエリー専門のコレクターが数多く点在していながらも、彼ら/彼女らが所有する品々のほとんどが女性向け・女性用なのです。とは謂うものの、全体の9割近くがパーソナルオーダーで創られていたであろう(アンティーク)ファインジュエリー。男性向けが存在しないはずがないと思い、地道に追い求め、道中幸運なことに男性向けを少量ながら所有しているコレクターに出逢えたりしつつで、偶発的なご縁が幾重にも重なり、漸く今回のラインナップが実現致しました。
ジュエリーを日常的に愉しむ一連の流れ,その先の方向を「文化」という定義で括れるとして、前述の通り、ヨーロッパ諸国より本国では未だ未だその文化すら誕生していない気さえ致しますが、それが悪、前者が良、という検討外れな偏見を晒すつもりもなく、偉そうに文言を連ねるつもりも御座いません。取って付けたような表現で歯がゆく思う方もいらっしゃるかと思いますが、純粋にも、より沢山の人々にファインジュエリーの上質さを味わって頂きたい,広く認知されていないであろう男性向けのステージにおいて、ファインジュエリーをより広くお伝えしたい、不躾がましい想いのみで御座います。
Antique fine jewelry collection for men
launch on 5th August , 2017
1854 – 1980s
22k , 18k , 12k , 10k
yellow gold , white gold , pink gold
diamond , ruby , sapphire , garnet , onyx ,andmore
今回、過去最多である約20点ものエントリーが叶いましたが、弊店において最古の生産期をさらに更新する「Georgian」期の逸品もお披露目が叶いますことを素直に嬉しく思います。
明日、8/5 12:00 より。どうぞ宜しくお願い致します。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
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