90s Paul&Shark aviator-style silk bomber jacket

元々はラグジュアリーメーカーやハイファッションのクリエイションを支える立場だったファクトリーが1975年に設立したオリジナルブランドであるPaul&Sharkはヨットやセイリングといった海のカルチャーをフィロソフィーとする良い意味で独特かつなんともイタリアらしい世界観を今なお追求し続けています。現代においてはスポーツとモードの融合は当たり前ですが、この頃はまだ先駆けというか近年の密接な関係性が芽生えた頃であったり数人のデザイナーが気付き始めた頃といったところでしょうか、そこにPaul＆Sharkが産まれたことでうねりがより強く早くなりカルチャーが育まれたのです。文化がアップデートされる時には異なる土地で偶然にも同時多発的に同一のアイディアや行動が見られるそうですが、スポーツ×モードもまさしくそうであると思います。

その中でも古典紳士服文化との融合に長けていたPaul&SharkですからこちらのアヴィエイターSTYLEなんか“らしさ”満載。このボリューミーなボンバーシルエットと特徴的なポケットの意匠はいつ見ても本当に惹かれますね、この感覚は今後も変わらないんだろうなぁ。その特徴的なボンバーシルエットにシルクのテクスチャーが融合ですから素敵に決まっています。この判断力はやはりシャネルやサンローランといったトップクオリティを底支えしていた歴史あってこそなのでしょう。

サイズはXLなのですが表記がアップしても着丈はほとんど変わらず身幅だけが広がるワークカルチャー特有のサイズアップ概念が採用されておりますのでアヴィエイターSTYLEならではの曲線美がより一層強調されるという嬉しい結果に。でも胸元のレザーパッチがTHEクラッシックであったりと、ヴィンテージ感とモダニズムが抜群に調和した世界観をお楽しみ頂けることと思います。
シルクのアヴィエイターSTYLEのオーヴァーサイズボンバージャケットなんて堪りません。もちろん特有の軽やかさと心地良さは言うまでもなく、人生において気兼ねなく着られてついつい手が伸びてしまう羽織りって本当に重要なんです。