late70s-early80s Gianni Versace double breasted design tailored jacket

生まれ育ったイタリアはレッジョ・カラブリアを由来とするギリシャ神話のメデューサを象徴とした特出して創造的で力強いクリエイションに成る前、ブランドとしての最初期にあたる70年代の終わりから80年代初頭のメンズクリエイションは初期ゆえに製作規模もまだ小さかったからこそ特に技術力は品質に強く拘っていた時代で、後の華やかなVersaceとは全くもって異なる特にクラシックに傾倒し特に上質な世界観のGianni Versaceとして知られています。
ゆえに弊店にとっても特に重要な存在である最初期Gianni Versaceですが、こちらのテーラードジャケットはまさにその象徴。いわゆるダブルブレストでいわゆるテーラードらしいスーツらしいグレートーンですが造形的なVゾーンに意匠性が光るポケットデザインや一つボタンの袖の存在感などしっかりとクラッシックを楚としているにも関わらず真面目では収まらない、なんだったら一見静かな外観だからこそ遊びの要素性が際立つまさに当時のブティックスタッフの間で“アルマーニの服は妻のために、ヴェルサーチの服は愛人に”という謳い文句が流行っていたのも大納得な妖艶を具現化したかのような一着です。
特出したコンディションの良さも相まって上質さの存在感は異常なほど。上品な光沢感や滑らかな存在感は変な言い方ですが引くほどに美しいです。

なのでこちらも相当に遊ぶ気持ちで向き合ってほしい一着。もちろん近年特にモードの主流となっている肩を強調したパワークラッシックなテーラースタイルにもハマります。というかこれが源流ですから。