元々こまごましたものが好きだったこともあってファッションと実用性に直結したキーホルダーをSURRで御提案したく折りに触れては探し続けてきたのですが、求めたとて出逢えるわけではないのが世の(ヴィンテージの)常。いわゆるスーベニア系のプラスティックキーホルダーも可愛いし楽しいけどなんとなく気が乗らずジュエリーメーカー系は抜群だけどスペシャルピースだしそもそもにおいてほとんど出逢えないし。あーでもないこーでもないと過ごしてやっと出逢えたのがこの度のアンティーク/ヴィンテージのシルバー925/800のキーホルダーシリーズ。いずれもアノニマスメーカーによる丁寧なクリエイションでイタリアの銀工芸品専門コレクターの下で出逢えた面々です。

こちらはイタリアで製作された品。新しく見積もっても50年代頃と推測できますが40年代と言われても30年代と言われても納得な特に丁寧で美しい迫力に満ち溢れた一本です。
意匠は御覧の通りアンカー,錨です。某メゾンの某ブレスレットのお陰でチェーンディティールそのものにグッとこざるを得ないのは私だけではないはず。ましてやこれは某それよりも迫力を感じる凹凸仕上げ、より素敵です。

十字架に似ていることから救済,不動の信念を表し、その実用性から安全,安心,自信,安定,一貫した強さを象徴し、逆境を乗り越え、たくましく生きることを表すアンカーモティーフの存在価値にも惹かれますが、こちらはそれ以上に物質としての美しさ、どの部分においても完璧な感性を感じる丁寧かつ上質な職人技術力に最も惹かれます。鍵などと共にぶら下げるも単体なぶら下げるも良し、パンツのベルトループでもバッグのファスナーでも良し、なんならテーブルにポンと置いといても良しな一本、さてどう楽しみましょうか。

ちなみにこの手の素材は御愛用頂くことで各パーツが擦れて摩擦でより輝きを増す可能性が極めて高いです。その点も御期待くださいませ。