サラリとドライなコットン、水平LIKEなネイビー＆ホワイト。これもまた正統的なサマームードに溢れていますが、そういえば半袖のサファリジャケットって新鮮ですね。ポケット無い問題を一挙に解決できますし無理なく着れますし。ありそうで無い・探すと無い存在というか、この一着に出逢うまで考えたこと無いような気がします。

イタリアンメーカーによって製作されたこちらは素材感やラベルの風合い的に70年代寄りのエイティーズピースであると推測されますので、ややばかり化粧っ気が強い造形のラペルや着丈を伸ばした縦長のフォルムなど、美意識に直結しやすい設計個性がさっぱりとした着こなしの夏場にまた良い存在感を主張してくれることと存じます。織りの緩い通気性が高い素朴なコットンや全ポケットに裏地を配置していたりと、純粋な目線で捉えて充分過ぎるほどに良質な一着ですので、やはり現代の製造技術力とは異なるからこそのナチュラルに上質なヴィンテージ年代ならではの強みと旨味を改めて感じずにはいられません。

なおこちらはウエストにドローコードが付いているのですが、仕付け糸が付いたままでしたので未着用の可能性も考えられる一着です。その仕付けはチェーンステッチのようなもので本体としっかり縫い付けれている不思議な様式でしたので、弊店で外しておきました。