いわゆるカンカン帽子ではなくいわゆるストローハットですが、いかんせんストローハットにしてはコンパクトでミニマムでどことなくキュート。そんなイタリーカルチャーでありイタリーフィーリングだからこそのアレンジとオリジナリティーのバランスはやはりたまりませんし、老舗でありパイオニアなボルサリーノならではのクオリティエナジーはやはり、流石。

ダークカラーのストロー素材にリボンの個性味付け。ハットらしい“被り物というギア”の意味合いを完璧に備えた上でファッション性を発揮するプロダクトとしての姿勢は、これまでもこれからも生活において有用性が高いです。頭を守れてかつファッションアクセントでありスタイルの味付けとなる便利で格好良い存在ですから、そりゃ良いですよね。

それにしてもこのナチュラルなクラウンに対する特出してコンパクトなブリムのバランスが本当にユニークですし素敵。モダンなカラーリングも相まってクラシックな味付けに振られがち（もちろんそれが最大限に楽しいのですが）なハットスタイルが一挙に新鮮に，モダンになるのが素晴らしい。“わざわざこれを選ぶ“意義を大いに御体感頂けるかと。

素材ゆえなかなかどうして現存しにくいヴィンテージストローハット。かつボルサリーノ、なんて贅沢なんでしょう。