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ID : MKN00002086
Designer : Designers vintage
Price : 49,500円  On Stock


size 表記M

肩幅:63cm
身幅:53cm
袖丈:62cm
着丈:72cm
material Wool 40%×Acrylic 35%×Alpaca 23%×Polymide 2%
color Charcol Grey×Slate Grey×Grey×Ash Grey
condition A 素材特有の毛羽立ちが見受けられますが、とても良いコンディションです。

ファーストコレクションで既に“一着で幾つもの着方やアレンジを楽しめる多機能美”を全面に押し出すオリジナリティと同じく、最初期から存在する軸の一つがクラシカル・カルチャーですが、ことメンズクリエイションの最初期に遡れば遡るほどそのクラシカル傾向は強まることもあって弊店は特に好ましく感じるのですが、それ以上にクラッシックであろうとベーシックであろうとノーマルであろうと、必ずやしっかりと感じさせてくれるドルチェ氏とガッバーナ氏による“スタイル性の味付け=形状演出における美意識”に強く強く惹かれます。

いかがでしょう、この“ニット”という単語をストレートに感じさせてくれるホッコリと暖かく優しいテクスチャーは。徹底的にローゲージでまるで手編みのような(もしかしたら手織り機でしょうか、まさかね?)ルーズゲージにはニットピースの原点的な魅力がしっかりと現われていますが、その根幹はウールにアクリルにアルパカにポリメイドを織り交ぜた精査性を極めた構築というのは流石。

“ママンが創った手縫いのソーサーを組み合わせました”的な(実際ヴィンテージだとたまに出逢えます、そういった構築)不揃いなブロックドッキングデザイン。ワントーンでまとめられているので一見静かなファッションアピールですが、ニッティングワークとしての複雑さは尋常ならざるものがあります。もはやクレイジーと言えるほどのクリエイティビティで、それに伴うネックの落ち感,ドレープ感も完璧。

でありながらイタリーモードならではの艶っぽさを存分に感じさせてくれるバランスは、それこそこの時代のドルチェ氏とガッバーナ氏の感性ならでは。構築としては良い意味で現代のファッション観とリンクしますので、おそらくは各所を微妙に変化させるだけで猛烈に“今っぽく”なるのでしょうが、Vネックしかりテーラーの繊細な曲線美しかり、この時代のクラシカル・カルチャー傾向だからこそのそこはかとないメンズエロティシズムが本品の最大の魅力だと思います。

そしてこれも結局のところ、ファッションデザイナーならではのPUNKマインドかと。

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