1960sという年代だからこそ同居するテーラーメイドの曲線美とインダストリアルな直線ムードにヴィンテージ感と同時に匂うテクスチャーのフレッシュ感。200年でしょうか？それ以上でしょうか？製作され続ける不変のカバーオールジャケットだからこそ味わえる時代によって異なる微妙なバランスで、シックスティーズ頃となると絶妙なプロダクトデザイン的な洗練傾向がまた良いファッション性です。

更にピュアホワイトという個性ですので、コンディションの良さも相まって良い意味でヴィンテージプロダクト感の少ない個体性でして、42表記というのは言ってしまえばXL感覚なのですが、シルエット構築バランスがカバーオールらしいオーヴァーフィット想定ながら程好くシャープですので、42＝XLという表記数字ほどに大きい印象ではなく現代的に丁度良いオーヴァーサイズムードでして、それは当時のプロダクトコンセプトと間違いなく異なる結果論的なモダニズムでしょうが、それが逆に惹かれます。

それにしてもヘリンボーンツイルは良い素材表情ですね。ピュアホワイトのツイルなどですと格好良いもののシリアス感と言うかリアル感が出て難易度が高い印象(だからこそ猛烈に格好良いのですが)ですが、ヘリンボーンとなると一気にマイルドと言うかナチュラルと言うか、一気に着易く併せ易くなります。
良い意味でヴィンテージをヴィンテージと捉えていない貴方様にも是非に。