1985s Hermes
同社における定番的な構築＝不朽の存在であり弊店が勝手に愛して止まないスモールレザーバッグ。不朽だからこそヴィンテージピース特有の個性が様々な要素に点在し、それらを加味すると最終的にヴィンテージを選択したくなることもしばしばです。

今年で36歳となるこちら。人間で言えば社会人そこそこ過ごした年齢で、企業で言えば職種と規模にもよりますがやっと中堅くらいな存在でしょうか。ワンちゃんで言えば5歳くらい？
スモールレザーバッグの中でも封筒を模したこちらのタイプはさりげなくドレッシーな印象。構築的にもマチがすっきりしているので大柄なものは収納できませんが、これでも充分と感じられる方も沢山居られるであろう自然でさりげない収納力。事実ドレッシーですっきりとしたボリューム感と設計ですので、コーディネートの奥行も広く単体はもちろんバッグinバッグや出先でのお散歩用など用途も一層に様々。

仰々しいデザインはございませんで、唯一のアイキャッチもHが二つ並んだ造形のヴィンテージリミテッドロゴとあって相も変わらず控えめな印象ですが、だからこそ現代では存在しないしなやかなヴォーガリバーの素材表情であったり貴重なネイビーレザーの色調であったりステッチの美しさであったりが際立ちます。この完成度と絶妙なプロダクトデザインの塩梅が、本当にHermesは見事。悔しいほどに惹かれます。

スタイル性、アイキャッチなどのデザイン要素性、素材表情。構築する全てがヴィンテージ Hermes 特有のリミテッド。風合い変化が生じておりますが、これも前述したヴォーガリバーのしなやかさ特有のもので、弊店にとってはやはりヴィンテージの特別なリミテッド要素の一つです。