北欧のジュエリーメーカーの歴史において欠かすことの出来ない David Andersen は 1876 年に創業。20 世紀半ばから続く、同社のモダニズムな作風はジュエリーや金、銀細工を用いたリビングコレククションなど多岐に渡り、その作風は時代の移り変わりと共に、北欧の彫刻家や銀細工師をデザイナーに招き、時代の風潮と芸術的傾向に歩調を合わせ、自然や芸術様式を取り入れた繊細で美しいジュエリーを生み出しています。

本品はデンマーク王立美術アカデミーにて彫刻を専攻とし、卒業後は献身的に同社を支えた一人の銀細工師、 Erik Blom 氏によるドーム型に構築された形状が秀逸なリングデザイン。コバルトブルーとターコイズブルーのエナメル樹脂を加工し、台座となるスターリングシルバーに嵌め込む芸術性の高いアプローチは、象嵌細工（インレイ）と呼ばれる一つの素材に異なった素材を嵌め込み模様を描く、古来より受け継がれる技法を採用することで、異素材とのコンビネーションによる対比と色彩のバランスが非常に良いアクセントとなっています。背面は、巧妙な職人技術によりサイズ調節可能な片側のみが固定される開閉型のデザインとなり、フラットな状態で12号程ですが、上下サイズ調整が可能ですので、その日の気分によって装着される指を変えて頂ける利便性の高さが伺えます。

夏空や海を連想する爽やかなカラーリングは今時期から、秋冬時期には重厚感のある衣類のアクセントとしてもオールシーズンお愉しみ頂ける、色彩豊かな本品は指元を彩るのに最適な逸品です。