1930年英国にて製作された本品。大胆なフロントフェイスにピンクサファイアの存在感が加わったアンティーク・ファインジュエリーとしても際立つ一品であり、きっと御興味頂けるか否かがはっきりと二分化される一品であることと想いますが、その二極化を産むであろう個性は弊店にとって、このような装身具の類に限らず極めて“良い要素”である　と捉えておりますので、ゆえに強い個性ならではの良い意味での難しさと時代ならではの芸術様式と職人技術を備えた、結局のところ最終的には正統的な美しいという存在価値に着地する本品に出逢った時もまた、すぐにここから連れ出して弊店の一員にしたい　と即座に想ったものです。

花弁を想わせる大胆な顔立ちは、細部に注視致しますとまるで葉脈のような装飾性も注がれておりまして、一見すると強く際立ちますがこれもまた同時代ならではのアール・デコの求心力でして、きっと金無垢かつ天然石という要素が、その荘厳さの背中を押しているのでしょう。

男性にとって金無垢を身に着けるという選択肢自体に既に抵抗を感じる御方も居られることと想いますが、かつ石の強さが加わると成りますと抵抗感は一層なことと想いますものの、弊店におきましてはそのどちらか, もしくは両方をもし僅かでも御興味頂けるようでしたら　心から是非に　と想ってだいぶ経ちますが、本品はそれに加えて装飾性の強さが加わりますので“私は好きではありません”と一刀両断されましたら一言も返す言葉はございませんが、こちらもこれまでと同じく僅かでも御興味頂けましたら, 何かが貴方様の琴線に触れられましたら、是非にと想います。