Gianni Vesace が VERSACE になる前。クラシックとラグジュアリーとモードとアヴァンギャルドが美しく調和する時代の一品は、さりげない創意性とほんの少しの解放感と正統派な古典を感じさせながら、紳士像における新しさに満ち溢れた良い意味でVERSACEとは異なる世界観なのです。

Uomoの設立から一貫して貫かれたハイウエスト×タックのトラウザーバランスは個々に特徴と個性がありどれもが完成されたスタイル性を誇る全てがアタリなクリエイションでして、こちらもまた抜群のスパイスと味付けが施された濃厚な一本。
ベルトループやポケットフラップといったトラウザーの基本仕様の機能性を残しつつ注がれる造形美、タックによるたっぷりとした腰回り設計から伸びるレッグラインのスタイリッシュなシルエットバランス、着用時,細かく言うと動いている時に本領を発揮するヨーロピアンカルチャーならではの設計力。どれもが基本に則り古典に則っていながらも、基本とも古典とも一味も二味も異なるモードな仕上がります。

イエローとブルーのタータンチェック柄なんて、最高過ぎ楽し過ぎ。この圧倒的なファッション性の提案力もまたジャンニ・ヴェルサーチェという稀代のデザイナーが弊店を魅了してやまない理由の一つ。色合いもテキスタイルバランス圧倒的なエレガントで圧倒的なオリジナリティで、もう心が躍り出しそう。スタイルのふり幅として個性として文句の付けよう無し。カラーコーディネートやスタイリングを練り上げるのはもちろん、ここまでの唯一無二感であれば何も考えずに組んでも絵なるでしょう。いずれにせよ楽しさしかありません。

御素材はウール×カシミアですが生地がそんなに厚くありませんし、このカラーリングですので春も無理なくお召し頂けることと思います。

どうぞ御存分に！