Denim elegance / Diary117
18.3.2015

またもや書いていたら長くなってしまいましたので、今回は先に要点を記させて頂きます。

・私は基本ひねくれ者
・今、一層解りづらい魅せ方がとても楽しい
・自分らしくお楽しみください

 

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私自身、またデニム最優先の季節がやってまいりました。不定期ながら一年を通して何度か確実にやってくる “ この気分 ” は一種の風物詩ですので、今回も心から楽しんでおります。しかしながら私はアメリカンカジュアル好きというわけではなく、基本的にセオリーを守らないので、だからこそいみじくも傾奇魂は大切にしたいと思っているんですね。

“ 労働者のために生まれたからこそ、エレガントなアイテムと ”
昔から自分の中に在った法則ですが、これをアイコニックに体現しているのはセルジュ・ゲンズブールでしょうか。妖艶な彼は最早わざわざ挙げるまでもない代名詞ですが、驚異的な求心力を持っていることは確か。が、その代名詞性ゆえに飽食気味であり、巡り巡って一つのセオリー(システム)に成っている感がございますので、私自身は参考にしても模する事なく捉えています。結局、彼は彼 / 我は我 / 貴方は貴方。という事。

そこで頭をもたげるのはアンチテーゼな自分。より難解かつ内面的で、もちろん自分が納得出来る『デニムとエレガンス』を探し求めるようになりました。
“ 1/100 も理解してもらえないかもしれない方程式” その分母は年を重ねる毎に大きくなっているように思います。なんせこの世は諸行無常。服は生き抜くための武装だからこそ自己満足が相応しい。戦国武将も同じ心意気だったのだ、と勝手に解釈しています。

 

そんな時、相棒に成ってくれるのはメゾンクオリティでした。デザイン以上に重要なのはテクスチャーで、そうなるとメゾンの存在意義は絶大です。象徴として世の中にコミットし、今や一つの “ 記号 ” とも言えるデニムを難解なエレガンスで楽しむ。という、言うなれば一人遊びみたいなものですね。

 

 

 

 

 

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ニットとデニム。そこはかとない “ 普通 ” 。
しかしながら SILK と COTTON と LINEN のどうしても上品な調和とヴィンテージデニムのテクスチャーが、見る人によってはとてつもなく気になるアンサンブルに映るはず。人ごみの中ですれ違った時、無意識に振り返って目で追ってしまうような。と申しましょうか。

 

 

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カーディガンとデニム。そこはかとない “ 初老感 ” 。
しかしながら基本に忠実かつ大胆なニットワークと計算されたオーバーサイズは、どう考えても普通の老人には成りません。正面ではなく後ろ斜め45°で語ってくれるのも、たまらない。

 

自分にとって今の 『 デニムとエレガンス 』 で、まず頭に挙がったのはベルギーモードの味付けでした。やはりドリスの初期は良いイマジネーションを与えてくれます。

 

 

 

 

 

ここからは番外編。『 デニムとエレガンス 』の法則が逆になる珍しい事例です。

 

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秀逸なミリタリーと。秀逸なワークと。共にマルタン・マルジェラ氏の思惑あっての魅せ方です。
通常であればヘヴィーデューティーなデニムを、シンプルかつ大胆な手法でブラッシュアップする感度は、やはりいつまでも稀有。セオリー的なアンサンブルもセオリーに成らないというのは貴重なことであり、求めてもそう簡単に叶いません。

 

 

 

 

 

これらは全て、着る人によって見え方が全く異なります。これも各アイテムがはっきりとした意思に則って創られたからであり、私がヴィンテージを愛し尊敬しているのは、そこ。

とにかく自分らしく、是非に。

 

 

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