人の個とデニム / Diary115
11.3.2015

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以前、カシミアが自分にとって欠かせない要素である。と書きましたが、それに並ぶ存在に 「 デニム 」 が在ります。昨シーズンに御案内させて頂いてからも継続して探し続けてきましたが今シーズンも一先ずまとめる事が出来ました。

当然ながら、自分が生まれた時点で既に当たり前のものであったデニム。それが何故、自分にとって欠かせない要素にまでなったかは分かりません。思春期を主に海の近くで過ごしたからでしょうかね。思い返すとインスタでも空などの蒼をよく登場させていますし。

 

私は、いわゆるスタイリングをさほど重要視しておりません。
決して投げ出しているわけではなく、一番大切なのは人であり、次いで服であり、最後にスタイリングだと思っているからです。実際、店頭におきましてもスタイリングの御提案はさほど行わず、あくまでその洋服を手にしてくださる方の 『 自己 』 を尊重するよう心掛けています。
自ら手に取る=選ぶ事に意味があり、その意思さえあればスタイリングはさほど重要ではない。あえて言うのであれば最良のスタイリングは “ アイテムを自ら選ぶ意思そのもの ” ではないでしょうか。
その結果生まれるのが本物の 『 スタイル 』 だと、私は思うのです。

ちなみにこれは、旧 LAILA VINTAGE , LAILA VINTAGE OSAKA , LAILA TOKIO , 7X7などの各店でお客様とお逢いした末、自分の中で組まれた “ 現段階の答え ” です。
と申しますのも、各弊店に御来店くださる皆様は、それはもう見事な 『 個 』 をお持ちでいらっしゃり、そんな方々とお逢い出来る機会は今以上に若輩者であった在りし日の私にとって、あまりにも強大で心地良い刺激であり、その時間店内は大いなる学び舎となっていました。

 

今思うと、時にその方々の自己(アイデンティティー)表現を担っていたのがデニムだったのだと思います。各時代各国のスタイル・キーパーソンを思い返した時、デニムの存在がちらつく方も少なくないのではないでしょうか。
アイデンティティーを表現しながらも当たり前な存在であるところ。あくまで “ 人の個 ” を引き立てる要素であるところが、私にとってデニムを好ましく思う要因なのかもしれません。

 

 

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今シーズンも、様々なカテゴリーから取り揃いました。相も変わらず少量である事はご了承ください。
様々なポテンシャルで個を引き立ててくれるデニム達は、最終メンテナンスを終えて土曜日にお披露目です。

是非とも何も考えずに手を伸ばし、ただ単純に着て頂ければと思います。

 

 

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