違和感やえぐみや気持ち悪さ /Diary840
10.3.2020



ふと撮った風景写真に小さく映っている宇宙人であったり、フォアグラと共に薄切りの牛肉で包まれる林檎であったり、純正のアンティークウェアを提案するスーツ姿の店員であったりと、様々において基本的に違和感, 異物感, 異質さがあること惹かれ、更に言ってしまえばえぐみが在ることに惹かれ、更に言ってしまえば気持ち悪さが在ることに惹かれるのですが、それには “ 外し ” や “ ギャップ ” などに留まらない真剣味に併せて、例え狙っていたとて狙っていたと気付かせない感性 or 狙わず自然にそう在れる天性のいずれかが必要となりますので、おいそれと簡単に御提案ならびに御推奨は叶いませんが、皆様方との交流におきまして時にそのような強列な違和感, えぐみ, 気持ち悪さが調和した素敵な御姿を眼にする機会がございますので ( きっとそれは前述で言うところの天性ないし偶然であることがほとんどな印象です ) 、その際にはやはり興奮を隠せませんので引かれることもしばしば。惹かれた結果引かれるというのも切ない話ですが想い想われ振り振られはおおよそそんなものなのでしょうか。よく分かりませんがやはり引き続き装いにおいてや日々の生活においてや人との交流においてあわよくば胸はち切れんばかりに心躍りたいものです。
 
とにかく違和感やえぐみや気持ち悪さは基本的に在って良いと想う所存でして、自然とそう在れるのが, 例えるなら 白シャツとブルージーンズと黒い革靴でありながらの悪目立つ のがある程度の着地点かと想うのですが、それはイコール本質と密接に関わる諸々かと想いますので物質にせよ人柄にせよ決して簡単ではありませんが、このように自然体で在りながらもどこか気持ち悪いレインコートを眼の前にするとやはり純粋に格好良いなぁと独り言ちます。
 
 
 



この気持ち悪さはいったいどこから来るのだろう? 非モードの歴史を分析し研究する変態的な探求心ゆえか, その国と土地における文化ゆえか, レインコートという存在の根幹に在る有用性ゆえか, そもそも時代ゆえか。いずれにせよ高密度ながらこの時代ならではの繊細なミクロ凹凸がある綿の表皮に同じく綿でありながら起毛処理を施した裏地を配することでの独善的なハードコットン感が在る点と、襟に革を載せることでのさりげない化粧っけが在る点と、外套の類でありながら異常なまでにコンパクトな設計ゆえに ( 特に ) サイズ表記があてにならない点と、埃っぽいはずなのにどこか艶っぽい点と、クラシカルにも関わらず時と場合によっては極めてコンテンポラリーに成れる点が相まった、極めて自然体でありながらどこか気持ち悪いがゆえの説得力を有することは、今この瞬間にも実物として御体感頂ける純然たる事実です。

 

 

 

 

 

1998s C.P.company bal collar hard cotton coat

違和感やえぐみや気持ち悪さには更に “ 想像させる ” という作用もございますので。

 

 

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