親愛なる皮膚へ / Diary810
19.12.2019

以前も綴らせて頂きました通り私は旬の食材をその時その時に愉しむのと同じように、季節に則した装いを愉しむことを好ましく想っているのですが、さらに申しあげますと、適宜それらを直接皮膚に乗せることにとても重要な意義を感じておりまして、それはスタイルではなくライフスタイルに関わることですので御人によって御提案できる / できないがはっきりと分かれてしまうことと想いますが、私の生活におきましては幸いにも極度な防寒が必要ではありませんので、いわゆるで申しあげるところのヒートなインナーの類やマウンテンギアの類は上半身・下半身ともに不要でして、それらはきっと簡潔かつとても暖かいのであろうと想像に難くないものの、さりとてそれらを選ばず現在に至るには、それこそ皮膚が大きく関わります。

 

私は少なくとも人並みに汗を掻きますので主に夏場は親愛なるグンゼ社の肌着を着てからシャツなどを羽織るのですが、そうでない季節, 汗ばまなそうな春や秋, そして冬、と申しますかいつでも隙あらば肌着を配さずに諸々を着ておりまして、それには幾つかの理由があるものの特に重要な論点に “ 心地良い ” と “ 可能な限り削ぎ落したい ” の二つがあります。皆様方とは比べられないほど情けない出来栄えではございますが私も一応社会に属し向き合わせて頂いておりまして、そうなりますと自発的な心身の整理整頓と手入れの重要性を感じずには居られないのですが、例えばそれがお気に入りの喫茶店で一服する時間であったり道端の草木を愛でる瞬間であったり, 途中の秘密のお買い物であったり美味しい昼食であったり仕事終わりのワン缶であったりと様々な選択肢が在るうえで、私の日々における心身において最も重要なのは “ 愛する品々 ” を “ 心地良く ” 纏い、可能であれば “ 可能な限り削ぎ落し ” 軽やかに過ごすことでして、となりますと例え寒さ厳しくあろうともこの季節は大変に大変に宜しいのです。

 

時に冗談めいて “ 棺はカシミアにしようと想っている ” などと相も変わらず全くもって成長の欠片も見受けられないくだらないことを口にさせて頂くことがありますが、あながち冗談ではないほどに私はカシミアやウールといった獣の毛に魅了されてだいぶ経ちます。その滑らかさや軽やかさ, しなやかさや暖かさ, そして素材表情は紛れもなく私の人生に欠かすことのできない存在であり ( 今一番行きたい土地は内モンゴルです ) 、弊店におきましても不定期に御提案させて頂いている存在なのですが、今期におきましてはそれらを皆様方の親愛なる皮膚へ直接乗せることを改めて御提案させて頂けませんでしょうか?それには前述の通りスタイルうんぬんではなくライフスタイルが大きく関わりますので皆様方に等しくとは申しあげられませんし、そもそもにおきまして肌相性から叶わない御方もおられることと想いますが、諸々が叶いましたら機会ございましたら御検討頂けましたら幸いです。

 

 

 




 

 

 

 

 

なお今期は上半身に留まりませんでして、下半身に加え弊店初となる手の衣類, いわゆるグローヴの御提案が叶いましたこと、御報告させて頂きます。

 



New arrival, 親愛なる皮膚へ

カシミアないしウールのセーターを肌に乗せ, カーディガンを羽織り, コートやジャケットなどを羽織った装い ( その他防寒具は適宜 ) にて弁当箱と財布と鍵だけ持って仕事に向かうことが、今の時期に私が行える最も有効的な心身の整理整頓です。

 

 

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