正統と装飾 / Diary 793
18.11.2019

70 s Burberry ‘ s chesterfield coat for DAVIDE CENCI.

模範の様な正統派チェスターフィールドコート。Roma ・ NY ・Milan に店舗を構えるおよそ 90 年続く老舗のブティック ” DAVIDE CENCI “ による Made in Italy の物つくりの背景に、しっとりと滑らかな Lana Wool の表地に。本来強調されるはずのショルダーラインもとても穏やか。英国的なクラシカルな厚みのある生地、ショルダーラインも勿論好みの上、紳士的な要素を多く感じられますが、生産背景が異なる今回のコートはまるでイタリアンテーラーの様な身体に馴染む、色気を持ち合わせた美しいリラックスムード。上襟がベルベットのデザイン性の意味は当時弔いを表していたそうです。近年の Burberry ‘ s のコレクションを伺ってもダブルが主流、前合わせがシングルのチェスターコートは見当たらないのは個人的に少し寂しく感じました。インラインにはあるんですかね ? 伝統的ノバチェックでは無いシンボルマークが散りばめられたのビスコースの裏地もまた乙です。

98 – 99 A / W Dries Van Noten chesterfield down coat.

個人的解釈ですが、当時のコレクションの映像を目にしても相当資金を掛けて取り組んでいるシーズンだと感じ、現代のコレクションで発表しても引きを取らない程圧巻な内容。レイヤードのバランスが素晴らしく色彩も含めとても好みなシーズン、この 2 シーズン前のモデル達が全員ニット帽を被っている秋冬コレクションも好みですが。先程、御紹介した Burberry ‘ s の正統派チェスターフィールドコートとは異なりこのシーズンは遊び心のあるデコラティブな要素を取り入れ始た Dries 氏、前立て裏に仕掛けられたファーと裏地には保温性に特化したキルティングライナーのコントラスト、表地にはコットン & 化繊の混合だと思われますが、光の加減により色味の見え方が変化するシャンブレー織りの様な生地。太陽光の下では下糸のオレンジとカーキの中間色の様な黄味の強さ、室内ではネイビー、チャコールグレーの中間色の様な御色味。素材で 2 way 気分が味わえるなんて何とも贅沢だと。装飾的に見た目とは裏腹に軽量且つ保温性にも優れている逸品、個人的に襟を立て、前ボタンの一番上まで留めて頂くと良いバランスを愉しんで頂けると感じます。

 

上記 2点 共サイズ 46 – 48 相当のグッドサイズ、是非店頭にて御待ちしております。

 

 

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