心快晴 / Diary676
20.2.2019

前エントリーでも触れました記号という概念はモードの世界においてどのような意義を有するか考えてみるそもそもにおいて計りかねますし、生み出す側の人々がそれを目指しているのか求めているのか私は創り手ではないので想像すらできませんが、意識するにせよしないにせよ結果的にその作品や世界観や美意識が記号にまで昇華することはやはり凄いことであり当事者であったら暖かい感情が喚起するであろうと私は想いまして、こと自身の世界に置き換えますと我々が行っている文字や写真や空間などの表現の全てはふと考えてみると SURR という存在の記号化に辿り着くことを目指す行為であることに気付きました。そうするとやはり 続ける ことの重要性 = その難しさに立ち返り、私は元々在った LAILA VINTAGE としての空間から SURR へと変化させるに際して可能な限り自身の潜在意識の奥底まで潜って時間をかけて向き合った結果 SURR という入れ物の “ 仕組み ” を構築しようと胸に誓ったあの日を想い出しました。
ラベルがある, 看板がある = 良い品という図式は絶対ではありませんが、それこそ永きに渡って存在し続けるいわゆるビッグ・メゾンの中には時を経た今でもなお強い力で心を揺さぶり感性を再度磨きあげてくれる品が存在致しますので、その刺激を求め続けること, 御客様方に御提案し続けることは変わらず弊店にとって大切な要素の一つであり続けるからこそ、旅において幸運にも極めて粋な理念を有する, 視て触れると愉しいという感情に満ち溢れることができる, 何より純粋に良い服であるビッグ・メゾンの一着に出逢え、このように御提案の機会に至れるという過程はやはり何度経験しても飽和することのない豊かさを有します。

 

 

 



振り返ってみるとここまで記号性の高い衣類は今まで御提案したことがなかったように想いますし、衣としての構築特性も歴代において上位に位置致します。同メゾンにおける明らかな記号であり象徴であり、近年強く表現される機会が一層に増えたモノグラムという名のテキスタイルデザインの表情が豊か過ぎて逆に無機質な主張と、柔和な土台に乗せられた粋な色調と、同時代より少し遡った頃より発展の一歩を辿り結果的に高級感を獲得した化学繊維特有の小気味良い不自然さと、当時の技術力だからこその稚拙な, イコール素朴な暖かみに溢れるプリントの対比に、 “ それでは皆様、雨が降ったら羽織りましょう ” という理念だからこその限りなく簡略化された極めて極めて燻銀な構築が合わさった なんなんだこれは な存在感。出逢えた瞬間に驚くと共にとても愉しい感情が湧き上がって想わず私は笑ってしまいまして、誤解を恐れずに素直な感想を申しあげさせて頂くと “ なんだこの最高水準のふざけは。最高じゃないか ” で出逢えた縁を心から嬉しく想いました。

 

 

 

 

 

70s Gucci, monogram raincoat.

それでは皆様、雨が降ったら羽織りましょう。さすれば心は快晴です。いずれ雨も止むでしょうか、脱がずにどうぞそのままで愉しい感情湧き上がるままに現代の装いとして。

 

 

SURR by LAILA 福留

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